子会社での働き方:私が感じたメリット、全て話す

子会社での働き方:私が感じたメリット、全て話す

就職、転職活動をする際に親会社というのは大変魅力的に見えるものだ。だがしかし、そうした親会社への就職というのは一般的に狭き門であり就職叶わない人もいる。

そうしたときに気になってくるのが大手企業の子会社という会社だ。会社名には親会社名が入っていて、親会社と同等に魅力的に見える。

じゃあ実際どうなの?という疑問があるだろう。ここへ行き着いた人というのはそうした疑問を持っている人だと思うのでそうした疑問に、実際に約7年間、子会社で働いた実体験を元に紹介したいと思う。

確かにデメリットも多くあるのは事実である。下記の記事でも沢山悪い点をあげ連なっているのだが、それでも今となっては働いてよかったと思えている。そう、メリットも沢山あるので選択肢としては「あり」である。

新規タブ:子会社での働き方:私が経験したデメリットを暴露します

子会社で働くメリット

働くメリット

まずは結論だが子会社で働くメリットを箇条書きすると以下となる。

  • 給与・福利厚生が良い
  • 研修・教育環境が整っている
  • 親会社の人と仲良くなれる
  • 変な人が少ない
  • 経営に安定感がある
  • 世間に信用がある

給与・福利厚生が良い

給与・福利厚生というのは親会社を基準に決められているので他企業と比較的良い傾向がある。流石に親会社より高いということはあまり無い(ある場合もある)のだが悪くない。

私の所属していた会社では、役職無しでも感覚的には年収は大まかに400〜700万とかもらえている。結構悪くないのではなかろうか?

しかも良いか悪いか、仕事の出来もあまり評価されないので年功序列で上がっていくのでかなり良い環境なのだ。私は「子会社」という立ち位置に不満はあったものの、待遇面では悪く無いため変に居心地が良いと感じていたのを覚えている。

研修・教育環境が整っている

研修・教育環境はかなりしっかりしていると思う。いきなり現場に放り込まれて、成果出せ、ということは少なくとも私の所属していたグループでは無かったと思う。(全部見た訳では無いが、2,3社くらいを見ての意見)

私の所属していた会社では、全体研修をみっちり終えた後、所属事業部へ配属となりそこで更に半年暗い研修を受けていた。研修も親会社の新卒社員と一緒にも受けたりしていたので同期として仲良くなれたし、良い刺激を貰うことができた。

配属後も親会社やグループ会社との研修もあるし、親会社がやっているような教育体系に準じた教育というものを受けさせてもらえるため、社会人の基礎固めとしては十分な教育を受けることができたのだ。

今でこそ私は他の会社へ転職してしまったが、若手など見ているとここまで手厚い教育というのは受けておらず、いきなり実戦配備され、基本的な部分が出来ない人というのも多く見かける。残念な若手を見かけると私はファーストキャリアが子会社で良かったと思うものだ。

親会社の人と仲良くなれる

親会社、特に大企業の社員ともなるとやはり納得のハイスペック優秀人間が多くいる。そうした人と研修や仕事を通して接する機会も多くあり、仲良くなって刺激を貰える。

出向してきて数年一緒に働くこともあるし、私の場合は身近な先輩がまさに出向社の先輩で色々と良くしてもらったりもした。中には仲良くなりすぎて親会社の社員と結婚する人まで出てくる始末で、そうしたズブズブな関係ならではの出来事だと思ったものだ。

余談だが結婚について私が見た面白い事例だが、多分普通に考えて親会社側:男性、子会社側:女性、というような感じになると思うが、親会社側:女性、子会社側:男性、というような逆転現象が起こっていた事例も目撃している。

変な人が少ない

ここで言う変な人、というのは仕事や会話が出来ないボンクラ社員のことである。多少正確に難ある人も多くいたのは事実だが、そういう人でも仕事も会話もしっかりと取れる。

前述した通り仕事の基礎はみっちりと教育されるので、仕事もスムーズにできるし不快な思いもすることも少ない。非常に安定していると思った。

今現在、他の会社へ転職して思うのはその辺の基礎が出来ていない人の残念感だ。メールの文面や、会議の進め方などある程度共通のフォーマットがあった方が良いと思う。

経営に安定感がある

業界、業種にもよるかもしれないが、経営は良くも悪くも安定していて安心感はある。突然潰れることも無いし、業績悪化した場合も最悪グループ会社から外れて独立するだろうし、他グループ会社へ合併なんてことも有りうる。

私の所属していた会社は特殊かもしれないが、リーマンショックが起ころうが何が起ころうが会社の売り上げ、利益に変動は全く無かった。

そのため、給料は大きく上がることも無いのだけれども、大きく下がるということも無かった。安定していたと言えよう。

世間に信用がある

親会社の名前を冠しているためか、親、兄弟、友達、不動産屋、、こうした人達からは妙に信頼感があることを感じた。

不動産やクレカの審査に落ちたことは無いし、親は子会社だけど親会社に入っているかのような錯覚を与えることができ、喜んでもらえる。

なぜか、子会社というのは信用される風潮があるようだ。転職活動をしていてもその良くわからない会社よりは安心感を相手に与えられると思う。

信頼はされるようだ。名前というのは重要なのだろう。

とりあえず入ってみると言う選択はあり

悩む男

就職、転職活動で大きな親会社に入れなかったとしても、子会社就職という選択肢もありだと思う。若手の場合は充実した研修や信頼感を手に入れることができるし、ある程度年齢が行っている人は安定的な環境でリストラの脅威が少ない環境が手に入るので良い選択だと思う。

とりあえず所属してみて、さらにもっと稼ぎたい、だとか刺激的で挑戦的な会社に行ってみたいと思えるようであれば転職すれば良いのである。転職の際も妙な信頼感が後押しして比較的上手くいく確率は高いのではないかと思っている。

また、長く努めようと思ったら、立ち振舞によっては天国な環境だと思う。重要なのは親会社社員や社内の有力者と強力なコネクションを築けるかどうかだと思う。そうしたコネクションがあれば、例えばセクハラを受けたとしても、親会社有力者を召喚して強力な攻撃魔法を放つ(実際に目撃した)ことや、仕事上の重要情報を教えてもらえたりと有利な立場に立てるのだ。

結論

今回は「子会社」で働くことのメリットについて実際に働いた体験を元に紹介してみた。もう一度繰り返しにはなるが以下メリットがある。

  • 給与・福利厚生が良い
  • 研修・教育環境が整っている
  • 親会社の人と仲良くなれる
  • 変な人が少ない
  • 経営に安定感がある
  • 世間に信用がある

確かに子会社というのは親会社が近い分、そこと比較しがちではあるのだが、それ以外と比較してみると決して悪い会社ではないという事が分かってもらえたと思う。

成長したければベンチャーや独立系企業へ、というのが世間一般の風潮かもしれないが、そうした環境で成長し続けられる人というのは限られている。それならば、安定的にベースをみっちりと叩き込まれる子会社という選択はファーストキャリアでは有りだと思う。

以上、子会社もメリット一杯ということでした。

最後まで読んでくれて感謝