子会社での働き方:私が経験したデメリットを暴露します

子会社での働き方:私が経験したデメリットを暴露します

大企業の子会社は知名度、待遇、安定性など数多くのメリットがあり、就職先として大変魅力的に見えるだろう。しかしその反面、出世が遅い、親会社より給料が安いなどなどデメリットもあると言われている。

そんな子会社のデメリットについて、とある大企業の100%出資子会社で約7年間勤務していた私の実体験から真実を紹介していきたいと思う。

この記事は以下の人を対象にした記事である。

・大企業子会社への就職、転職を検討している人
・現在子会社で働いている人

私は子会社にうんざりして転職した口なので、悪く言い過ぎな所はあるかもしれない。不快な思いをさせてしまうかもしれないので、予め誤っておこう。ごめんなさい。

良い所は沢山あるのもまた事実ではあるのだが、今回は「あえて」デメリットのみにフォーカスしたいと思う。

ちなみに現在は子会社から誰もが知る大手メーカーへの転職を決め楽しく働いている。その経験から転職活動についても紹介しているので是非合わせて読んで欲しい。

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職場環境と組織文化のデメリット

職場環境

まず職場環境と組織文化におけるデメリットについて紹介しようと思う。デメリットは以下。

  • 出世が遅い
  • 立場が弱い
  • 上司の存在感が無い
  • 親会社の言いなり、自分で考えられない
  • 夢を語らない上司
  • 上司が奢ってくれない
  • 向上心がある尊敬できる人が少ない

出世が遅い

まず親会社社員と比較してだがとにかく出世が遅く、出世しにくい。どれくらい出世ができないかと言うと役職がつく年齢が親会社では大体35〜40歳くらいなのに対し、子会社では40歳前半〜という感じである。しかも役職者になれる人数も親会社と比べ少ないため、出世する資格があるにもかかわらず、上が詰まりすぎていて出世できないという悲しい人も数多く存在するのだ。

親会社で仕事を一緒にやっていた部署では新人以外は全員役職がついているという異常さであったが、私の所属していた部署は30以上所属していて役職者は部長、課長を除いて2人くらいしか居なかった。この違いを見ても明らかだろう。

また、「ガラスの天井」があると言われているがそれも本当だと思う。部長以上はほぼ親会社からの出向者や転籍者がほとんどで、プロパー社員でそこまで登りつめている人は稀である。

社長も良くわからない親会社の人が気がついたら就任している。あまりに愛着もへったくれも無いため、何か不祥事をした際にYahooニュースで初めて社長を知るという有様だ。

立場が弱い

基本的に仕事は親会社の人がお客さんとなる。この関係には上下関係があり、親会社社員が上で子会社社員が下という主従関係がある。

表向き対等の立場なのだが、やりたくない仕事や効率が悪い仕事というのを子会社社員にやらせたりもするし、生意気だと感じられたら平気でガチギレ(おそらく他の会社だったらあり得ない)してくるし、親会社が有利な条件で仕事を進めたり、と上げればキリが無い。

あと、決定的に嫌だったのが親会社社員の若手の出向だ。そうした社員にはキャリア的に有利な仕事にアサインされる。(出向させて成長させることを親会社側は期待しているからだ)そのしわ寄せで、プロパーとして入った社員は古臭いシステムの保守という未来が無い仕事をやらされる。

私は新しいシステムの開発に関わり、成長していきたいという気持ちがとりわけ強かったため、この対応には心底悔しい気持ちになったことを思い出した。

上司の存在感が無い

自分に近い課長とかならまだしも部長以上の人は存在を感じないほど存在感が無い。一体何をやっているのか分からないし、影響力も皆無なため高い給料をもらって一体何を遊んでいるのだろうと、冗談抜きで思っていた。

現場の人間が高負荷で壊れていく中で、何ら影響力も発揮できず気がついたら体制が崩壊していた、というのは私が辞める直前に関わっていたプロジェクトの惨状だが部長など上役の人がしっかり機能していればそうした事は防げてのではないかと思った。

あと、部内の方針とかも決めて部長が皆に説明とかするんだけどその内容が毎年ちょっと変わるだけ、それにより何かが劇的に変わるということは無い。

親会社の言いなり、自分で考えられない

とにかく面白いくらい親会社の言いなりで自分で考えない。私がこう思った最近のエピソードとしてコロナ禍における対応についてだ。

コロナが始まった頃、会社全体として在宅勤務をさせるかどうかという瀬戸際くらいだっただろうか?対策は常に親会社の方針を見て決めるという対応を取っていた。

親会社が在宅勤務を解禁すると、子会社側はその後を追うように数日後、遅れて在宅勤務解禁する。親会社が完全に在宅勤務に切り替えたら、その数日後に在宅勤務に切り替える。といった具合に一度たりとも親会社より先に何かをするということは無かった。

普通に考えて子会社、しかもIT専門の会社である。さっさと在宅勤務に切り替えてしまえば良かったのに、親会社の顔色を伺ってやる姿勢には「主体性」のカケラも感じられなかったし、まさにロボットである。

夢を語らない上司

上司から前向きな「夢」とかビジョンというものを聴いたことが無い。一体何を考えているのか、どこに向かっていくのかが全く分からなかった。

私が会社にはいる前の社会人のイメージとはもっと飲み会とかで「夢」というのを楽しそうに語り、そのビジョンに共感し、尊敬するものだ、と思っていたのだがそんな上司には一人として出会った事は無かった。

尊敬できる先輩はいたものの、尊敬できる「上司」は皆無だ。その逆に、ああはなりたくないという「上司」は無駄に多かった印象だ。

たまに、評判の良い人もいるのだがそういう人は総じて親会社の出向者の人なのである。

上司が奢ってくれない

私の上司が悪いのか、私は上司に奢ってもらった経験が無い。先輩に奢ってもらったことはあるのだが、普通は役職者が下のものに奢るのはよくあることでは無かろうか?

プロジェクトが終了時、残業して遅くまで仕事をした時、飲み会の2次会、とにかく奢るタイミングというのはあるはずだ、しかしそうしたタイミングでも全く飲みに誘わないし、2次会にも参加しない。

私はそういう仕事外の時間で「夢」やビジョンの共有を行いモチベーションを高めるものだと思ったので、ガッカリした。

飲みに誘われない件について、断っておくが決して私が嫌われていた訳ではない、先輩とか同期に話しを聴いても同じ感じなので私だけではないはずだ。

向上心がある尊敬できる人が少ない

私はIT技術者である。IT技術というのは勉強することも多いし、常に最新技術が出てくるの分野なので一生勉強というくらい常に勉強が必要だ。それに様々な資格もあり常に自分の価値を上げる活動をしていくものなのだ。

新しいことを学ぶということは、大変だが楽しいことでもある。新しく学んだ知識について常にマウント合戦や議論を繰り広げる、飲み会ではそれを熱く語り気持ちよくなる、、、これがエンジニアの醍醐味なのだがそれが全く無いのである。

皆最初の内は資格を取ったりで向上心を見せるのだが、年次が進むにつれて勉強している感じが見える人は殆いなくなってくる。悲しいことだ。

もちろん、仕事が激務で忙しいからムリ、というのも分かるのだがそれでも少しでも最新技術とかの勉強はしても良いのではないかと思ったものだ。

評価と認識のデメリット

在宅勤務

続いて評価と認識におけるデメリットを紹介する。

  • 仕事が評価されない
  • 親会社社員から見下されている
  • 親会社の状況が見えすぎる(悪い意味で)

仕事が評価されない

仕事はどんなに頑張っても評価されることは少ない。大体はみな横並びで昇給していく。私の所属している会社では年1回、上司と1:1の面談をするのだがそこでは中身のあまり無い会話をしてそれで終わりである。それで一体何を評価したのか疑問に思うくらいの当たり障り無い話をして終わりとなる。

一度、上司が偉そうに頑張ったから昇給させてやったと言われたことがあったのだが、同期に聞くとみな同じような昇給具合でガッカリしたこともあった。

一方親会社側では年間2回の評価面談などあり正当に評価されている様子であった。

親会社社員から見下されている

あからさまに見下すとかそういうことは無いのであるが、親会社の社員と接していても何となく、そういう雰囲気を感じる。この感覚は考えすぎとか、自意識過剰とかそういうものではなく間違い無く下に見られている感覚がある。

こういう見下しを感じると心底働くのに嫌気がさしてくるし、言われた仕事以上のプラスアルファをやろうとかそういう気持ちも起きないものだ。お金を沢山もらえたり、仕事したことで何か評価に直結するのであれば少しはやってやるかとも思うものだが、それも無いので頑張れない。

親会社の状況が見えすぎる(悪い意味で)

これはいい面もあるのだが、見えすぎる事が良くないこともある。特に待遇や仕事内容、受けている研修といった全ての事が子会社とは雲泥の差なのである。

例えば数十万もする技術研修を受講させてもらっていたり、海外や遠方への出張話、福利厚生の内容だったり、、、とにかく親会社の様々な情報が入ってくるのである。

そうした情報を子会社社員は指を加えて見ているだけなのだ。モチベーションも上がらない。

経済的なデメリット

最後に経済的なデメリットである。給料的には世間一般の普通はもらえていたと思う。だが、しかし親会社の0.7くらいの金額である。夜間対応しても年末年始対応しても早朝対応しても親会社より給料は低い、ボーナスも低い。どうしても身近な親会社と比べてしまい悲しくなるものだ。

子会社のさらに下請け会社の社員はさらにボーナス無し、という状況で同じ仕事量を求められていて、状況は我々と子会社と一緒の状況であり、こうしたゼネコン構造を見ていると上を見たらキリが無いことなのであるが、、、

ひょっとしたら親会社へ言った所で更に上には上がいて、私と同じように悔しいと思っている人もいたかもしれない。

あと、給料的には新卒時は親会社と額面的には変わり無く見えたりして安心するものであるが、それは見せかけでその裏で家賃補助や様々な補助がありかなりの格差があるのだ。また昇給スピードも違うので長く働けば働くほどにその格差が目に見える形になる。

長く働く程にデメリットは色濃いものに

デメリットは色濃くなる

デメリットについて色々と述べてきたが、これらデメリットは務める年数が上がっていくほどに色濃くなり悔しさが増していくのだ。

そして、行き着く先が諦めの境地だ。気づいたら転職もできないしずっと子会社で行きていくんだ、となったらもうそうした疑問も感じない完全なるロボットが完成である。

私はそうなるのが怖くて元気な内に逃げ出した。転職する直前の最後の辺りには正直言って、そうした子会社に居心地の良さを感じており、もうこのままの方が楽かもしれない、とまで思っていた。

流石にこの考えはやばいと思い全力で逃げたのだがその判断は正しかったと今となっては思っている。

さいごに

今回は子会社のデメリットについて私の感じたこと、体験をの紹介した。私は子会社を渡り歩いていたわけではないのでサンプル1の情報である。他の子会社を見てみるとひょっとしたら状況は違うかもしれない。

でも冒頭でも述べたが「ガラスの天井」や「給料が安い」といった一般的なイメージはまさにその通りだと実感している。なので私の今回述べた内容はあながち共通する点もあるのではないかと思っている。

とにかく、向上心があって頑張って沢山評価されてお金も稼いで、自分の価値をあげるぞ!!と血気盛んな若人は万が一子会社に就職してしまったら、さっさとスキルを身に着けて転職することをオススメする。

転職については下記の記事でも紹介しているので是非参考にしてもらいたい。

こうは言っても結局はやるやつはやるし、やらないやつはやならい。

以上、最後まで読んでいただき感謝

転職ロードマップ:理想と現実の一致と不一致