HHKB体験記:「やめておけ」と感じたその理由

HHKB体験記:「やめておけ」と感じたその理由

今回はネット巷で大絶賛さている、高級キーボードHHKBの買うのを”やめておけ”な点について紹介する。

本記事では以下の人に向けた記事である。

  • これからHHKBを買おうか悩んでいる人
  • HHKBの細かいデメリットを知りたいと言う人

また、本記事では「HHKB Professional HYBRID Type-S 日本語配列」を使用して感じた点についてまとめた記事となる。他のモデルとも共通部分もあると思うので参考程度に読んで貰えればと思う。

キーボードについては他にも以下記事があるのでおすすめしたい。

現役SEがこっそり教えるPC仕事効率化ツール ThinkPadキーボードでPC操作効率UP!

持ち運び便利なクールな折り畳みキーボード:iclever IC-BK11をレビューする。

HHKBの”やめておけ”な点:機能面

私が使用していて感じた”やめておけ”な点は以下。

  • Bluetooth切り替えが糞
  • 省電力モードが糞
  • キーマッピングでFnキーの切り替えができない
  • ファンクションキーがやっぱり使いづらい
  • CtrlとTabキー押し間違える

Bluetooth切り替えが糞

HHKBのやめておいた方が良い点

「糞」など汚い言葉を使用してしまって申し訳ないのだが、本当なのだから仕方が無い。このキーボード「高級」キーボードなのにBluetoothの機器切り替えがとにかく「糞」なのだ。

購入する前情報として一応知ってはいたものの、実際使用してみてその使い辛さを思い知った。まず、ペアリング切り替えする際は「Fn」+「Ctrl」+「1」(or「2」or「3」)を押して切り替えをする。これが曲者で普通のショートカットと同じノリでキーを同時押ししても反応しない。最初はこわれているのかと思ったが、そうではなくこれは仕様のようだ。

何度かやっているうちにコツを掴んだのだが、やり方としては単純に順番にキーを押す必要があるのだ。「Fn」を押す→「Ctrl」を押す→「1」(or「2」or「3」)を押す…という具合に一ひとつずつ、優しく、丁寧に押してあげる必要がある。

高級キーボードなのでタイピングにもエレガントさが求められるのだろうか?そんなバカな仕様は無い、ただたんにHHKBのBluetoothが「糞」なのだ。

省電力モードが糞

とにかく省電力モードが「糞」。

ちょっと席を外したり、会議中にキーボードをしばらく触っていないでいると人知れず事切れている。電池駆動なので省電力にしてくれることはありがたいことなのだが、復旧させるには電力ボタンを長押しして電源ONにしなければならない。これが結構なストレス。何かキーを押したら復電するとか、そんな仕様にできなかったのだろうか?

HHKBやめておけ。電源ボタン

持ち運び時の無駄な電力消費を抑えたかったのだろうが、このキーボードは基本的に持ち運ばないで使用することの方が多いのだから、据え置き時に使いやすいセッティングにして欲しかった。

キーマッピングでFnキーの切り替えができない

HHKBは純正のソフトでキーマッピングが変更できるんだけど、なぜか「Fn」キーのキーの位置が変更できない。(やり方知らないだけかもしれないが)

HHKBファンクションキー

良く使用する小指の良い位置に「Fn」キーが配置されているのだが、そこは「Ctrl」とかMacだと「Command」を配置したい。それができないのが残念。

「Fn」キーを普段どれだけ押すんだよ?という話。キーが少ないのだから「Fn」キーを多用する必要が出てくるのは致し方ないのだがしかし、お前はそこじゃねー。

ファンクションキーがやっぱり使いづらい

ファンクションキーが無いいわゆる60%キーボードというやつ(厳密にはそうじゃないらしいが)、なので致し方ないのだが、やっぱりファンクションキーが無いと不便。

Excelとか事務系の仕事をしている人には致命的になる可能性があるのでマジでおすすめしない。Windowsでショートカットを多様するような人もこの手のキーボードを買うと爆死必須である。ただ、キーのうち心地は最高なのでブログやドキュメント作成、プログラミングで文字を沢山入力する作業にはこのキーボードはもってこい、だ。

CtrlとTabキー押し間違える

「Ctrl」キーが「Tab」キーの下、「A」キーの横についていて、このボタンを「半角/全角」切り替えキーとして使用している。「Tab」キーと押し間違えを良くする。これは私の癖の問題のような気もするが、この「Tab」キーの位置にフルサイズキーボードだと「半角/全角」キーの位置に来ているのでややこしい。これが、地味にストレスになっている。この辺はまだまだHHKB利用歴1ヶ月なので致し方ないのかもしれない。

HHKBの”やめておけ”な点:デザイン面

続いてはデザイン的に”やめておけ”な点を紹介する。

  • 電池ボックスの出っ張りがダサい
  • ケースが分厚い

電池ボックスの出っ張りがダサい

とにかくね、電池ボックスの出っ張りがダサい。なんとかケースの中に収めることができなかったのだろうか。

正面から見ると旨いこと視界に入らないように配置されているのだが、裏から見ると非常にダサい。クールじゃない。長期間使用を前提に電池駆動にしたのは設計思想としてはGoodだが、もう少し分からないようにできなかったのだろうか?

機能性を追求するとこの形がベストだった、というのであれば渋々納得しようと思うのだが、そうじゃないと思う。おそらく既存モデルの設計をそのまま踏襲した結果、こんな感じになったのでは無いかと思う。高級キーボードがデザインをケチるなという話である。

ケースが分厚い

これはHHKBに限った話ではないのだが、メカニカルキーボードとかその手のキーボードはとにかくケースが分厚い。このため、常に腕は浮かせた状態でタイピングが必要なのでとにかく肩がこる。PCで作業で最も厄介な肩こりを誘発させるこのデザインはどうなのだろうか?

世のHHKBユーザーはこの問題に対応すべく、パームレストというキーボードの前に手を置く台を使用しているのをよく見る。でも、せっかくコンパクトキーボードにしたのに無駄なものが増えてしまっては意味が無い。スッキリと使わせて欲しい。

HHKBの良い点

あまり悪口ばかり書くのも心が痛んできたので、良い点についても少し触れておく。

  • キーの押し心地が最高
  • カーソルキーがある

キーの押し心地が最高

とにかくキーの押し心地が最高。HHKBのType-Sは消音モデルで、タイピングはスコスコする感じ。最初はちょっと気持ち悪かったんだけど使用していくウチにこれが癖になってくるんだから不思議である。

HHKBのタイピング画像

多分キーボードに慣れてきてタイプスピードが上がって来たことによる違いだと思うけど、スコスコ感がたまらない。文章を書くのが楽しくなるのでブログとの相性は抜群である。

ちなみに、キーボードの消音性だけど結構デカいので周りは気になる人は結構気になると思う。打っている人は気持ちいいんだけどね。

カーソルキーがある

これは日本語配列だけなんだけど、しっかりとカーソルキー(矢印キー)があるのも嬉しいポイント。英字配列モデルもつければ良いのに、多分デザイン重視で実用性は度外視しているためだと思う。生産性向上を狙うなら日本語配列モデルがマスト。

HHKB利用イメージ

英字配列や無刻印モデルは確かにかっこいいと思うのだが、生産性を上げる目的でそのチョイスはちょっと微妙。。。まぁそもそも生産性云々言っているのに60%キーボードなんて買うなよという話ではあるのだが。

気分良く作業ができればそれで良いということですな。

HHKBやめた方が良い理由:さいごに

HHKBのやめた方が良い理由と良い点について紹介した。4万円もするキーボードなので購入は慎重に行うことをおすすめする。とりあえず実機を見ることが良いと思うので以下記事を参考に現物を見に行って欲しい。

HHKB実機を見るなら「遊舎工房」がおすすめ

不満点が出るのもまだキーボードに慣れて証拠なので、こうした悪い点を書き連ねるような記事を書くべきではないのかもしれない。

まぁ、これからもHHKBへの信仰心を高めるために頑張ってブログを更新してガシガシ使用していきたいと思うので、今後も何か分かったら記事しようと思う。

以上、最後まで読んでくれて感謝。