本記事は30代既婚男が時間や社会に囚われず、幸福に休日朝の時間を自分勝手に過ごす記録を紹介する記事である。
誰にも邪魔されず、気を使わず、休日の朝の時間を過ごすという孤高の行為。この行為こそ既婚者に与えられた、最高の癒やしと言えるのである。
本記事では休日の過ごしかたの提案をしているが、今回は東京は錦糸町の「黄金湯」で朝サウナからの、両国の老舗定食屋「下総屋食堂」で朝食という最高の休日の提案記事である。
休日何して過ごして良いか迷っている人に参考にしてもらえればと思う。
私の実際の体験したことを知りたい方は1章はスキップして2章から読んでもらえればと思う。
目次
錦糸町「黄金湯」から両国「下総屋食堂」プラン
今回私が土曜の朝活として錦糸町で有名な銭湯「黄金湯」と両国の超老舗の食堂「下総屋食堂」へ行くという最高のプランを実行した。
朝食にわざわざ両国まで移動した理由としては、錦糸町にあまり朝ごはんが食べれるお店が無かったためである。
さて、今回のプラントしては以下の通りだ。
- 黄金湯:AM 7:00〜 8:30
- 下総屋食堂:AM 9:30 〜 10:30
たった3時間という短い時間であったが最高に充実した休日のスタートを切ることができた。
この時間に活動するメリットとしては人が少なく快適なのと、朝はやく活動するので1日を有効に使えるという利点があるのでオススメだ。
黄金湯と下総屋食堂について軽く説明しておこう。
ちなみに、休日の朝サウナ活動については以下記事もオススメだ。
新規タブ:東京で最高の朝サウナ体験:「一由そば」から「萩の湯」への至福の休日ルート
錦糸町の「黄金湯」について
黄金湯は下町銭湯である。施設が充実しており、数種類のお風呂に加えて、本格的なサウナも楽しめる銭湯。創業は1932年(昭和7年)だがフルリニューアルしておりかなり綺麗でオシャレ。人気店である。
黄金湯に行こうと思ったきっかけは、PM6:00と早朝から営業しており、朝活を生業とする私のニーズにマッチしたためだ。朝からやっているサウナは貴重なのでありがたい。
お店の詳細は公式HPがあるのでそちらを参照するのが良いだろう。
新規タブ:黄金湯HP
両国:「下総屋食堂」(しもふさやしょくどう)
JR錦糸町駅の隣、両国駅から徒歩5分ほどの所に老舗食堂「下総屋食堂」(しもふさやしょくどう)がある。
下総屋食堂も1932年(昭和7年)創業の食堂だ。創業当時からそのままの外観を保ちつつ営業を続ける貴重なお店。
昭和レトロな外観もさることながら、お店で提供される料理はどれもリーズナブルかつ、これぞ日本のお袋の味、というようなメニューの数々。私はこういった激渋なお店には目が無い。
レトロな店ゆえ、「闇金ウシジマくん」や「時をかける少女」など様々なロケ地としても使用されているいわゆる聖地と呼ばれているようだ。
ほかサイトでも分かるような説明はこれくらいにして、ここからは私の体験を紹介していく。
錦糸町「黄金湯」で早朝サウナ
時刻AM 6:50JR錦糸町駅に到着。最初の目的地である黄金湯は北口を出て徒歩10分ほどの所にある。
墨田区立錦糸公園を右手にひたすら北に進む。
歩いていると東京スカイツリーが前方に見える。歩くほどに近づいてくるスカイツリーを見ているとテンションが上がる。
「黄金湯」はシンプルな外観
ほどなくして、右に曲がった所に目的の黄金湯が見えてくる。
時刻は7:02分。まだ早い時間ではあるが少々出遅れた感じだ。黄金湯はかなり有名店なので下手したら入れないという事態になりかねない。そうなったら朝活は失敗である。
外観はこれが銭湯か?と思わずにいられない。シンプルな外観だ。居酒屋にも見えなくも無い。
しかし、れっきとした銭湯である。戦前1932年(昭和7年)創業の銭湯だが、フルリニューアルして現代風に蘇った、いわばサイボーグ銭湯である。(ちなみに昭和7年というのは、私がこの後訪れた下総屋食堂と偶然同じ創業年である)
入り口右側にはお店情報が記載されている。
それにしても一々オシャレである。値段は通常銭湯価格の520円、サウナはプラスで530円かかる。ちなみに支払いは現金のみならずクレカやPayPay払いも可能だ。
「黄金湯」へ入店
店内に入ると入口右手に発券機が設置されている。PayPayやカードで払う場合は受付へ。
今回は幸いな事に、特に予約も待つことも無くすんなり入店できた。人気店でも早朝は空いていることが分かりホッと一安心。
受付には黄金湯グッツの販売やドリンクが販売している。
ドリンクも販売している。
銭湯内はドリンク持ち込みOKなようで、サウナブースにはクーラーボックスが設置されていて持ち込んだドリンクをそこで冷やしておける。持ち込みしたい人はここで購入すると良いだろう。
私は持ち込みOKなことを知らず、何も持ち込まなかった。でもウォーターサーバーもあるので特に問題は無かった。
受付横には石鹸などアメニティーグッズも売っている。この辺は普通の銭湯と同じ感じで安心する。石鹸やシャンプーは洗い場に設置されているので買う必要は無い。
「黄金湯」いざ浴室へ
入浴のためいざ浴室へ、と写真で紹介したいところだが浴室は撮影禁止のため残念ながら文章で紹介しようと思う。
人の入具合だが、私含めて10〜20人くらい。風呂は炭酸風呂以外はすんなり入れそうなくらいな入り具合、洗い場は2割くらいしか使われていないといった混雑具合だ。
風呂場の雰囲気としてはスピーカーで音楽を流しているせいか、他の銭湯よりはやや騒々しい雰囲気だった。若々しいというか、現代的というのかとにかくこれが令和の銭湯スタイルなのだろうか。
私お目当てのサウナブースは風呂場の一番奥から行く。サウナブースは追加料金を支払い、リストバンドを付けてもらった人しか入ることを許されないエリアだ。
サウナブースはオシャレコンクリ構造
サウナブースへ行くとコンクリート打ちっぱなしの壁の空間で、左手奥が整いスペースで外に椅子が5脚とベンチが設置されている。整いスペースは5mくらいの壁で覆われているので外から覗かれる心配はない。
(参照元:黄金湯公式HP)
外気浴は夏場は空気が温くて微妙というのが相場だが、今回は早朝のため比較的涼しく快適だった。扇風機も回っているのでサウナで火照った体を休めるのにちょうどよい環境だった。
ドリンクを冷やすクーラーボックスは行く途中の通路に配置されている。
サウナブース手前側には大きい水風呂がある。この水風呂は5,6人は入れそうなプールのような水風呂で水温13度、深さ90cmのかなり気合の入った水風呂である。サイズと温度は都内屈指と言っても過言ではないかもしれない。
実際入ってみたが冷たすぎて30秒くらいでギブアップだった。
サ室は下記公式HPのように2段シートで7,8人は入れそうなサイズの大きめタイプだ。
(参照元:黄金湯公式HP)
タイマーは両サイドの壁の砂時計のみ。このためか自前のスマートバンドを腕に巻いている人を多数見かけた。
オートロウリュウあり。自動的にロウリュウされるので謎に水をかける人や、逆にかけたいのに誰も掛けに行かないといった事が無くなるのが嬉しかった。
間接照明もオシャレ。テレビも無いので完全なるデジタルデトックスが楽しめる。私は仕事もプライベートもPCにかじりつくような生活を送っているので気分転換になった。
さて、今回はサウナ→水風呂→休憩を3セットをこなした。サウナと水風呂はいつもより短めだったが十分に整う事ができた。短時間でサクッと整えたのは高温のサウナと低温の水風呂のコンボが良かったのだろうか?いや、外気浴もあり全てがバランスが良いのだ。
これは人気な訳だ。そういえばサウナハットを持参しているガチ勢の人が他と比べてやたらと多かったのが印象的。サウナの質が良い証拠だろう。
風呂上がりにビールを飲む
さてさっぱりした所でお会計をする。このまま朝ごはんを食べに街に繰り出そうと思った所に以下が目に飛び込んでくる。
ピーチエールとは?600円は安い…これをサウナ上がりの火照った体に流し込んだら最高だな…と、考えている内に気がついたら注文していた。
ほどなくしてビールが出される。泡とビールが3:7、注ぎ方は完璧。気になる味は…
キンッキンに冷えてやがる、まず桃のフルーティーな香りが鼻を突き抜ける。そしてビールの苦味、炭酸が喉越し爽やか、これは旨い。
変に甘みも無くビールとしてのプライドがこれほどまで見事に保たれている様はまさに至高のビールである。サウナ上がりの体にスーッと染み込み最高の一杯であった。
朝からお酒という禁断の行為を行ったわけだが、なんら罪悪感が無かったのはどいういうわけだろうか。とにかくうまかった。これはオススメである。
さて、ビールも飲んだ所で私の黄金湯はコンプリートである。
両国「下総屋食堂」でレトロな朝食
サウナで程よくお腹を好かせた所で次は朝活のメーンイベントである朝食を食すため駅側へ向かう。
錦糸町、これだけデカく発展している街なのだ、きっと最高の朝食を食べさせてくれるお店が1つや2つはあるだろうと思ったのだが、意外と無いものだ。
ありがたい事にラーメン屋がやっていたので入ろうと思ったが、現金オンリーでちょうど持ち合わせが無かったので断念。
妥協してチェーン店に入ろうと思ったところで隣の駅の両国に以前から気になっていた「下総屋食堂」という激渋な定食屋があることを思い出した。
妥協して入ろうとお思った定食屋チェーン。
一駅だし歩いて行こうとも思ったが、GoogleMapだと徒歩25分と出たので諦めて電車で行くことに。
ということでやってまいりました両国駅
時刻は8:54分。下総屋食堂は9:30営業開始なのでその辺で時間を潰していざ。
下総屋食堂の外観
駅から歩いて徒歩5分、下総屋食堂に到着。
リニューアルした黄金湯とはうって変わって、こちらは創業当時からの店舗をそのまま残している激渋な店構えとなっている。下という時はわざとひっくり返しているのだろうか?
いやぁ、それにしても渋い。これは私の名店センサーがビンビンに反応している。
GoogleMapだと9:30営業開始だったのに9:30前に行ったら既に営業開始してお客さんが1人いた。どういうことなのだろうか?
下総屋食堂に入店
店内奥はこんな感じで厨房が見える。
左側ケースに食事が入っているので、ここから自分で好きなものを取るスタイルだ。ちなみにケースの中身は一皿200円。魚は温め直してくれる。他は分からない。
ちなみに料金は最後に精算する回転寿司スタイルだ。
お盆がケースの横にあるのでそれに乗せる。このタイミングで、ご飯か酒か聞かれるのでご飯だけ食べたい人はご飯と伝えてご飯と味噌汁を注文する。ご飯は大、中、小の3種類、味噌汁は普通か豚汁。
ラインナップはお店左手にメニューからも確認可能だ。
基本的にはこのメニューだが、魚だけ日替わりみたい。私が行ったタイミングではサバの塩焼きかサバの味噌煮の2択だった。
流石はロケ地ということだけあってサインやら写真やらが飾ってあった。
好きなメニューを棚から自分で取り出すシステム
正面左側の棚の中身。このように料理が並んでいる。
ラインナップは煮物や炒めものが多めといった昭和スタイルだ。
いわゆるお袋の味という感じのメニュー。私としては大好きなメニューばかりでテンションが上がる。やはり日本人は唐揚げとかコロッケとかハイカラなものよりもこういうお惣菜である。
NORIAKI’Sセレクションはこちら。
サバの塩焼きに芋の煮っころがし、ビールだ。お酒飲む人には小皿(今回はキムチ)が付いてくる。
いざ実食レポート
気になるお味はどうだろうか。
うむ、身はふっくらとしていて、塩加減もしょっぱすぎず程よい、噛む程に油がジューシーで悪くない味。ビールがすすむ。
煮っころがしも甘辛いやさいい味、タレがよく味が染み込んでいてこれまた旨い。上手に炊けておる。
こりゃ完璧だ、この手の食堂の究極形を垣間見たようなそんな衝撃が脳内を駆け巡った。
これだ、私が長年追い求めていた定食屋はここだったんだ…
こうなったらもう歯止めは効かない。欲望の暴走機関車となった私は気がついたら2皿追加。厚揚げの煮物と昆布と高野豆腐の煮物。
どちらも味付けはほんのり甘辛くい優しいお味。旨い。厚揚げにはしっかり味は染み込んでるし、昆布もベチャッとならず良い歯ごたえだ。熟練の技を感じる。
せっかくなので豚汁とご飯も注文。
私は定食で最も重要視する要素の一つが米なのだが、ここの米は普通に旨い。臭みもなく炊いたばかりというのが分かる新鮮さ。ちなみにこれが「小」サイズ。女性には多いかもしれない。
豚汁は見て分かるように具だくさん。
大根、芋、人参、豚肉、玉ねぎ、厚揚げ…まさに畑の宝石箱や〜と思わず叫びたくなる。GoogleMapのレビューだとスープの濃さを指摘する書き込みもあったが、私的にはそんな事は無いと思った。
こいつにREDPEPPERをかけて食べたらもう昇天ものだ。
ご飯がとにかく進む進む。あっという間に完食だ。
最高だった。
今度は大盛りごはんを注文して、おかずでご飯をグビグビとかき込んで食べる昭和スタイルを体験してみたいと思った。次はそうする。
しかし、調子に乗って朝から飲んで食べすぎたので腹が苦しくなりしばらく動けなくなった。
これで本日の朝活は終了。
さいごに
実は今回のプランは完全なる行き当たりばったりで決めた即席プランだった。
休日なので朝食をどこかで食べたいと漠然と考えていたところ、錦糸町なら何かあるだろうと考えたのがきっかけだ。錦糸町ならついでにサウナに行くか〜といった具合に決めたプラン。
今回の弾丸プランで黄金湯の朝風呂の魅力に気づけたのと、錦糸町は以外と朝ごはん食べる所が無いということが分かったのはよかった。あと、両国の下総屋食堂が神っているということも知れて大きな収穫となった。
めんどくさがらず取り敢えずやってみることが、人生豊かにしてくれる秘訣なのかもしれない。そう思った今回の朝活である。
以上、最後まで読んでいただき感謝