サウナブームの昨今、メディアがこぞって特集や専門番組、ドラマや漫画といったコンテンツを投入しているおかげで若者はサウナに夢中である。
このような状況でサウナに行きづらくなり、週二で通っていたサウナも今では回数も減り月に1、2回程度と足が遠のいてしまっている。私と同じような方は他にもいるのではなかろうか?いや、いる。
ここで再注目したいのが銭湯である。サウナブームで軽視されがちな銭湯のメリットについて紹介させていただきたい。
サウナも良いけど銭湯もすごく良いぞ!ということが伝わっていただければ幸いである。ついでにいい具合にサウナと銭湯の負荷分散ができれば幸せだと思うんだけどこの記事を投稿した所で焼け石に水なのは重々承知している。
目次
銭湯のメリット
銭湯は非常にメリットでいっぱいだ。銭湯の主なメリットは以下。
- 値段がとにかく安い
- 広くて種類も豊富
- 短時間で入れる
- 整うことも可能
- 入浴後の牛乳がうまい
値段がとにかく安い
まずとにかく銭湯は安い。都内だと一律500円ほどである。
サウナと比較してみると、サウナは安い所だと銭湯料金プラスでサウナ料金で入れるが。大体1,000円前後くらいだろうか。専門店やスーパー銭湯になると更に高額で1,500~2,000円ほど軽くかかる。
これと比べると銭湯は半分以下の値段では入れてしまいリーズナブルと言える。サウナはやはりコストがかかるので、毎日利用には向かないと思う。
銭湯は値段的に普段使いでも利用しやすく庶民の見方だ。サウナはたまの贅沢として、銭湯をメインに利用するのが賢い選択であることは間違いない。
広くて種類が豊富
(参照:萩の湯公式HP)
これは萩の湯という鶯谷にある銭湯のお風呂なんだけどこのように銭湯の風呂は広く湯船の種類も豊富だ。
例えば…
・炭酸風呂
・ジェットバス
・マイクロバブル
・電気風呂
…etc
こんな感じで様々なバリエーションが存在し洗練されている。
一方サウナはミストサウナ、塩サウナぐらいだろうか?
バリエーションは風呂には敵わない。まぁ銭湯は湯船の種類も少ない所も多くあるが一概には言えないが、沢山湯船がある所を選べば飽きが来ない。これが銭湯の魅力だと私は思っている。
短時間でもOK
都内の銭湯というのは非常に高温な設定温度となっている。そのため、少々熱いが一気に体を温めることが可能だ。
銭湯の場合はかなりの高温でも体の芯まで温めるまでに結構な時間がかかる。熱効率が悪いのだろう。
そのため、さっと入ってさっとでる…ということも可能なのだ。江戸っ子の「粋」な入浴スタイルではなかろうか。
また、サウナの場合はやはり整うためにサウナ→水風呂→休憩のセットを繰り返したくなるもの、数セットやるころには1時間だとかかけてゆっくりすることになるものだ。時間に余裕がある時は良いが、時間が無いときは銭湯がよい。
整うことも可能
サウナ=整う..と思っている方も多いかもしれないが、実は風呂でも十分整うことが可能なのだ。
整いかたはサウナと同じで風呂→水風呂→休憩というサウナと全く同じルーティーンをこなすことで可能なのだ。
これを属に温冷交代浴と呼ばれており、サウナが流行るずっと前、大体2009年頃から密かにブームとなり、疲労回復効果についての研究がなされていた。つまりは正当な入浴方法なのだ。
この効果はサウナ同様で、副交感神経を整えてくれ、疲労回復効果が期待できる。銭湯に行って水風呂があればぜひ試していただきたい。
入浴後の牛乳がうまい
銭湯といえばやっぱり牛乳だ!とにかくサウナ=整いであれば、銭湯=牛乳というほど切っても切れない関係だ。
なぜ銭湯の後の牛乳があんなにうまいのか、なぜ牛乳なのか?というのは全人類の永遠のテーマではあるのだが、とにかく銭湯へ行ったら牛乳を飲むべきである。それも腰に手を当て一気に飲み干すジャパニーズトラディッショナルスタイルを推奨する。
次点で邪道だがフルーツ牛乳やコーヒー牛乳、ビールだろうか。たまにはこれら贅沢品でも良いが最初はやはり牛乳だ。
火照った体にカラカラの喉…とにかく銭湯に行き風呂に入り牛乳を飲む、という一連のルーティーンは銭湯ならではである。
おすすめの銭湯
さて、ここで私おすすめの都内の銭湯について少し紹介しよう。
おすすめその1:燕湯
ここは上野と秋葉原の間にある御徒町という所にある銭湯だ。とにかく老舗中の老舗でサウナなど余計なものは存在せず風呂が2つあるだけの正統派銭湯だ。以下の記事でも紹介しているので是非合わせて読んで欲しい。
風呂の温度は江戸スタイルの熱めなので変に長風呂はせず、サクッと入る「粋」スタイルが楽しめる。
ここの特徴は早朝からやっているので早朝風呂も可能だ。ただし入浴ルールが厳しいという点だけは肝に命じて置いて欲しい。
番台や常連客が常に目を光らせているため銭湯のルールに反した場合、即刻注意される。このため銭湯の治安は非常によく気持ちがいい。
昨今のサウナブームによりマナーがなっていない客を多く見かけるのだが、燕湯は鉄の掟に守られているのでルールさえ守れば非常に快適に銭湯を利用できる。
本来の銭湯とはどういうものかを知りたいのであれ燕湯に行くことをおすすめする。
おすすめその2:第三玉の湯
こちらは、銭湯では珍しい露天風呂がついた豪華な銭湯だ。また、広めのサウナもついている豪華版だ。
新規タブ:おすすめの銭湯:神楽坂 第三玉の湯は露天風呂が最高の開放感
ここの何が素晴らしいというと、露天風呂がついているのと神楽坂という好立地にあるところだ。
天気が良い日は明るいうちから露天風呂に浸かってのんびりするのも良いだろうし、一日神楽坂を散策して美味しいご飯を食べた〆としてここを利用すると、充実した一日を過ごすことができる。
ちなみに神楽坂には駅チカ付近にもう一つ「熱海湯」というThe銭湯という感じの激渋銭湯があるのだが、そちらも非常におすすめだ。
神楽坂でサクッと飲んだ帰りがけに銭湯でさっぱりして帰る(飲酒後の入浴はご用心)。これが最高に幸福な時間なのだ。
おすすめその3:ひだまりの泉萩の湯
ここはJR山の手線「鶯谷」駅近くにある萩の湯という銭湯だ。
ここの銭湯は可気合が入っており、銭湯にもかかわらず多彩な風呂有り、デカいサウナあり、露天風呂有りの究極の銭湯と言って良いほどの充実ぶりである。
朝も6:00から営業しており朝風呂、朝サウナも可能なのだ。下記記事にもしているので是非読んでもらいたい。
新規タブ:東京で最高の朝サウナ体験:「一由そば」から「萩の湯」への至福の休日ルート
銭湯のメリット:さいごに
サウナも良いがここへ来て、銭湯にも目を向けてみてはいかがだろうか。
サウナも大好きだが、銭湯にはサウナには無い魅力もあるし、サウナと同じくらい高い満足感を与えてくれる。ここいらでいっぺん、銭湯にも注目してもらっても罰はあたらないだろう。
銭湯は多種多様で洗練されているが、値段も安くそこらかしこにあるため非常に身近な存在なのだから。
以上、最後まで読んで頂き感謝