テレワーク真っ最中ののりをである。
オリンピック、COVID-19(新型コロナウィルス)に伴いテレワーク(在宅勤務)が一気に普及した。この流れで行くと、この件をきっかけにテレワークという働き方が市民権を得て一連のウィルス騒動が収まった後もテレワークで働く人は一定数いると思う。
私も本記事を執筆している時点(2020/04/19時点)でテレワーク歴3週間目である。環境の制約から中々思うように仕事が捗らないことを痛感しているが、生産性を上げるにはある程度の設備投資と環境ブラッシュアップを今からやっておくことが重要だと肌で感じている。
そこで今回は、自宅でのPC作業の生産性向上のためのアイテムについて紹介していく。
目次
はじめに:なぜ生産性を上げる必要があるのか
(必要なアテムだけを知りたければ読み飛ばしてOK)
テレワークは会社に行かず自宅の快適空間で悠々自適に作業ができる魅力がある反面、これまで以上の高い自己管理能力と成果(アウトプット)が求められる。
在宅だからと言って気を抜いてTVを見ながら作業して良いというわけではない。
テレワークでは勤怠管理がより厳密に行われ残業がやりづらくなっている。今まで通り残業前提でダラダラと仕事をやっていては仕事が終わらない。そのためテレワークでは時間内にきっちりと仕上げる力…つまり業務時間内の生産性が大事になってくるのだ。
そうは言っても、会社よりも劣る仕事環境で生産性を上げるのは容易なことではない。
仕事で使用するPCはノートパソコン1台のみみという状況が大半だろう。しかも急ピッチで用意した残念なPCという人もいるかもしれない。小さなモニター、不慣れなキーボードとマウス、快適というにはほど遠い環境で高い生産性の維持…ましてや向上していくのは至難の技だ。
道具なんてどれを使っても使い手の問題、と考える人も多いだろうがそれは違う。
「弘法こうぼう筆ふでを選えらばず」というがそんなのは嘘である。良い職人は必ず最高のアイテムを使用しているし、周りの仕事ができる人を確認して欲しいが皆必ずこだわりのアイテムを所持していたりする。
こうした人たちは今着々と快適作業空間を自宅に構築しているはずだ。それに遅れず、是非最高の環境を用意していただきたい。
では、生産性を極限まで高めるにはどうすれば良いだろうか?…簡単なことだ、揃えるしかない…!快適な作業環境を!
そこで、テレワークで必要な設備となるべく早く、コストをかけずに準備する方法を紹介しようというわけだ。
ラッキーなことに貧弱な作業環境は皆同じ。この状況は逆にチャンス。いち早く快適環境を構築して周りと差をつけろ!!
テレワークで生産性を上げるために必要なアイテム
テレワークで生産性を向上させるアイテムは次の通りだ。必ず揃えておきたいアイテムと、必ずではないが業種によってはあった方が良いアイテムなどを紹介する。
<必須アイテム>
- 大画面ディスプレイ
- 快適マウス
- 打ちやすいキーボード
- 椅子と机
- ヘッドセット
<あると便利なアイテム>
- テンキー
- PCスタンド
- 安定した(高速)ネットワーク回線
どうだろう?どれも会社では普通のアイテムではなかろうか…だが自宅ではどうだろうか?特に必須アイテムを自宅にも用意している人がどのくらいいるだろう?
テレワークで生産性を上げる必須アイテム
大画面ディスプレイ
大体のノートPCのディスプレイサイズはせいぜい12~14インチほどだろう。
近年はディスプレイの解像度が向上しているため小さなモニターでも文字や画像を小さくすることで、大画面モニターと同等の表示が可能となっているのだが、文字が非常に小さく視認性が悪い。これでは生産性の向上は難しい。
やはり大画面の液晶モニターである。大きなモニターは生産性向上のためのマストアイテムだ。サイズは20インチ以上のものが望ましい。例えば、次の商品は大画面かつフレームレスでカッコいいし値段もリーズナブルで入手可能だ。しかも、ネット通販で買えてしまえるので外出する必要もない。
最近では32インチモニターでも3~4万程度で購入できるのでお金と置く場所に余裕があるのであれば購入したいところだ。以下の商品など2万円台で購入できる。
快適なマウス
PC作業の作業効率に欠かせないアイテムがマウスだ。
通常であればテレワークで支給されたノートPCのトラックパッドまたは会社支給の安いマウスを使用していることだろう。それだけでも操作に支障はないかもしれない…だが、マウスは間違いなく最高のものを使用するのが正解だ。
マウスに関しては以下の記事でも紹介しているので参考にしてもらいたい。
最強マウス はロジクールMX MASTER 3一択。仕事で使うなら最高の道具を使え!
トラックパッドに関しては特にWindowsPCのものは使用感が悪く、最近良くなってきているといってもまだまだストレスを感じるレベルだ。
脳で考えた操作をダイレクトにPCに伝える重要アイテムだからこそ、マウスはよりよい物を使うべきというのが私の持論だ。マウスとして欲しい性能とは何なのかというと以下の性能のマウスが欲しいところだ。
- 高精度のセンサー搭載
- 多ボタンタイプ
- 無線方式(端末切替機能付き)
高価格帯のマウスは大体上記性能を有していることが多い。高価格帯と言っても高々1~1.5万程度なので、その他のアイテムと比べると非常にリーズナブルで最高の高価を発揮できる。
私のおすすめはやはり以下のロジクールのMX Masterシリーズが志向でありおすすめだ。
家だけでなく、様々なところに持ち出す用途では以下のMX ANYWHEREも非常に使い勝手が良く一度使用すると安いマウスにはもどれなくなるぞ。
打ちやすいキーボード
PC作業効率のためには欠かせない重要アイテムがキーボードだ。
キーボードで重要なのは値段の高い、安いではなく自分が打ちやすいかどうか、馴染みが深いかどうかだ。そこで、おすすめなのが普段業務で使用しているのと同じものを家でも使用することだ。
普段業務で使用時間が長いためキー入力にストレスが少ない事に加え誤入力が比較的少ないため作業の入力効率が良い。会社で使用しているものはおそらくPCに付属していたものだろうが、中古市場ではかなり安価に購入できるので同じものがあれば購入してしまっても良いだろう。
ただし、普段使用するキーボードに少しでも不満があるのであれば自分に合うものを購入すべきだろう。Myキーボードデビューである。
会社でMyキーボードを持参していると変なやつだと思われるかもしれないが、そんなのは気にしないことだ。今は自宅での使用を考える時であるから気兼ねなく使用できるので今がチャンスである。家の仕事で使用してみて慣れてきたら会社でも使用するのが良いだろう。
圧倒的に仕事で使用頻度の高いツールであるにも関わらずキーボードにほぼ金をかけないのは思考停止と言わざるをえない。
次のキーボードはリアルフォースと言って高級キーボードの一つだが快適な打鍵感はくせになるのでおすすめしたい。購入して失敗してもかなり人気なキーボードなのでメルカリなどで高値で買い取ってもらえるのでテレワーク後に売ってしまえばダメージは少なくてすむ。
ちなみに、私が愛用しているのはThinkPadキーボードというかなりマニアックな物を使用している。
ThinkPadとはLenovoの主力ノートPCである。真っ黒な筒体が特徴で堅牢なボディーとノートPC界最強を誇るキーボードから昔からコアなファンが多いPCだ。特にキーボードはトラックポイントと呼ばれる赤ポチのマウスを搭載しておりキー入力のホームポジションから一切動かさずにPC操作ができるスグレモノなのだ。(ただし、左下隅が「Fn」キーとなっており「Ctrl」キーで無いため使いにくいと言われることもしばしばある)
私はプライベートで使用する端末がThinkPadなので、仕事・プライベートでもなじみの深いキーボードを使用しているというわけだ。
机と椅子
以外と持っていないのが仕事するための机と椅子だ。社会人になり一人暮らしをする人は無用の長物と、テーブルしか持っていなかったりするのだが、やはり際一式そろえてしまった方が良いだろう。
特に椅子は致命的な欠点になりかねず作業の集中力にダイレクトに作用するのでぬかってはならないアイテムだ。
椅子のおすすめは、アーロンチェアー…と言いたいところだが数十万円する椅子を買うのは現実的ではない。それに通常のデスクチェアーは置き場にこまる人も多いだろう。
そこでおすすめはバランスボールだ。バランスボールをオフィスチェアとして利用が可能でベンチャー企業などのオフィスなどでも使用されるほど今や市民権を得ている。オフィスチェアとして利用するメリットは次の通りある。
- 安い
- 腰痛予防・改善
- 姿勢が良くなる
- 集中力がアップする
- ストレッチができる
- 安い
様々なメリットがあるが、なんと言っても値段が安く1,000円前後出せば簡単に購入が可能だ。この値段なら失敗してもダメージは少ないしどこでも売っているので手に入りやすい。テレワーク需要で購入できなくなる可能性も考えられるため早めに買っておくと良いだろう。
私もつい先日バランスボールを導入したがかなり快適に作業ができている。会社の同僚にバランスボールの良さをプレゼンしたところ早速購入してくれたのだが、評判は上々だ。
デメリットとして置き場所が無いという場合もあるだろうが、実は天井の角に押し当てると以下のように収納することができるので邪魔にはならない。(詳しくはネットでググってみよう)それに安価なためテレワークが終わったら廃棄しても問題ない。
机については、取り急ぎ必要とあればニトリで購入できる折りたたみの机を紹介しておこう。少々狭く低めの机なのだが、安価で折りたためるため場所を取らずどこでも使用可能なためミニマリストも愛用している人がいたりする。
私はニトリの机を使用している。ただ、少々低めなので椅子とのバランスが取りづらいのが難点だが、バランスボール(55cm)のものと相性が抜群によい。
私の作業環境(みてくれは悪いが最高に集中できる)
ヘッドセット
テレワークの最大の欠点の一つに気軽に人に話しかけられないという点だ。その欠点を補ってくれるのがヘッドセットの活用だ。
会議はもちろん、電話やSkype通話などで両手を塞がず作業しながら通話できるのはかなり便利だ。
PCにもスピーカーとマイクが搭載されており最近のPCでは特に必要性を感じないことも多いと思うが、性能が良い分回りの雑音まで拾ってしまう恐れがある。家族の誰かがTVを見ようものなら、通信相手からはサボっているのでは?といらぬ誤解を生みかねない。
なのでヘッドセットが便利なのだ。最近だと高価なものならノイズキャンセリング機能を搭載しており雑音を相手に伝えること無く安心して利用できるモデルもあるのでおすすめだ。
在宅ワークだと同僚とマンツーマンで話しながら作業を進めることがあるだろうが、そうしたシチュエーションで大活躍できる。また、是非スマホでも使用してみて欲しい。かなりハンズフリーで通話できるのは非常に快適で通常の業務でも使用したいくらいに便利だ。
私が今現在使用しているのが以下のタイプなのだが、できれば無線方式(bluetooth)のものが望ましい。一度使い出すと手放せなくなるほど便利で病みつきになる。
安価な物を使用したければ優先でも問題ない。
ちなみに、音声通話以外でも作業の集中力が途切れた際に音楽を聞くのにも便利だ。またいかにも仕事している風体なので家族から話しかけづらい雰囲気が出せて仕事に集中できるぞ。
また、意外とスマホ通話で使用するマイク付きイヤホンが優秀なのでそちらもおすすめだ。
あると便利なアイテム
テンキー
事務職など入力が多い人は特にテンキーは必須アイテムだろう。あるのと無いのとではかなりの入力スピードに差が出る。
ちなみに私は入力作業が多い仕事ではないため、あると便利カテゴリーに入れている。ただ人によっては必須だろうから、普段使用している人は迷わず買うべきだろう。
安く手に入れたいという人はテンキー付きキーボードを使用するか、外付けのものを購入すると良い。
ノートPCスタンド
ノートPCだけで作業するのであればノートPCスタンドがあると長時間作業でも疲れや視認性を軽減できるだろう。
ノートPCだとどうしても目線が下に向いてしまうのだが、この姿勢が肩こりの原因になる。モニターは目線と同じくらいの位置に持っていくべきだろう。
PCの下に本などを入れて調整しても良いだろうがやはりしっかりしたものを購入するべきだろう。(私は予算がなく購入は断念して本をなどで高さを調節している)
安定した(高速)ネット回線
実施する作業によるだろうが、最近のPC作業というのはネットワークに接続された前提だと思う。そこで重要なのが安定したネット回線だ。
安定したネット回線とはWi-MAXだとかLTEとか利用したポケットWi-Fiではなく、やはりフレッツ光とかNyuro(ニューロ)光とかいった据え置き回線のことだ。
少々値が張るのだがネット回線が安定していると快適に作業ができる。逆にネット回線が貧弱で不安定だと会議や作業中に途切れたりしてしまい仕事にならなず生産性向上は難しくなる。(テレワークでは通信も利用者が多い夕方や昼などに速度が出ずにお手上げ状態になることがしばしばある。)
私はWi-Maxを使用しているのだが室内では電波がかろうじて1本入る程度でしょっちゅう仕事中に途切れるわ、私は会社のPCにリモートで接続して作業するのだが画面がカクついてメール1通送るのに10分で終わるところ30分かかってしまうなどかなり残念な事になっていたが幸いなことにこのタイミングでニューロ光という高速の固定回線を引くことができたので幸運だった。
やはり安定した回線はあって損は無い。
テレワークに必要なアイテムを安く手に入れる方法
さて、つらつらとおすすめアイテムを紹介してきたが一気にアイテムを揃えるには、金も時間もかかってしまうだろう。そこで、金も時間も掛けず最低限アイテムを手に入れる方法があるので紹介しよう。
それは、当たり前なのだが秋葉原で中古のPCアイテムを購入することだ。秋葉原では、ビジネスで使用していたものが多く出回っているので会社で使用しているものと同じ周辺機器が安価で購入できる。
キーボードやテンキー、マウスなどのデバイスは300円くらいから手に入るほど投げ売りされているし、値が張るモニターなどでも10,000円以下で入手可能なので15,000円くらい出せば一通りのアイテムを揃えてカフェでお茶ができる。
中古モニターは10,000円以下で購入できたりする
キーボードも安い300円くらいで買える
テンキーの中古は300円台
こんな感じで中古を投げ売りしている
とにかく、てっとり早くアイテムを揃えるには秋葉原は非常に便利なのだ。
最後に:テレワークこそ生産性で差をつけるべき
テレワークだから、設備が整っていないから…など言い訳にすぎない。
こうした状況なのでみな生産性が落ちると思いのんびりと作業しているのではもったいない。皆不便な状況下だからこそより快適な環境を即時に構築して高いアウトプットを出せるように最適化してくべきであろう。
金で買える生産性であれば惜しまず金を祓うことは自分にとってい最高の投資ではなかろうか。
弘法こうぼう筆ふでを選えらばず?それは間違。できる人は皆、筆を選びまくっていることをお忘れなく。
のりを