在宅ワークが増えVPNも一般的に浸透してきたと思うが、このVPN自宅でも構築可能で外で作業することが多い人にとっては結構メリットが大きいと思うので紹介しよう。
というのも、最近僕はVPN環境を構築しているのですが、外で作業することが多いので大変便利だと思ったので、その良さをもっと色んな人に知ってもらいたいと思ったので記事にしてみた。
目次
VPN接続は安全に家のネットワークに接続する仕組み
ちょっと説明が長いのでVPNとは安全に遠隔のネットワークにつなげる仕組みということだけ理解してもらえれば読み飛ばして問題ない
そもそもVPN接続って良く利用するのだけれども、イマイチ良く分からないという方も居ると思うのでVPNについてもう少し詳しく説明すると、VPNとは、Virtcual Private Networkの略。冒頭でも述べたが仮想的に専用回線を作って安全に遠隔地のネットワークに接続する仕組みのことだ。
例えば、個人的にVPN接続環境があるとPCをテザリングやカフェのWi-Fiに接続した後、家のネットワークに接続することが可能となる。
わざわざ専用回線を引かなくとも家のネットワークにアクセスすることは可能なのだが、この場合セキュリティー的にかなり問題がある。
外部のクラッカーからの攻撃というのは普段気づかないだろうが、実は日々我々は気づかぬ内に攻撃を受けおり非常に危険なのだ。なので、通常外からの通信はファイアウォールという仕組みでブロックしているのだが、外部から内部ネットワークの機器に接続する際はその通信だけ許可することで外部からの通信が通ることができる。
大抵の場合外部からのアクセスするための設定内容というのは決まっているため、その点を付いて攻撃してくるというわけだ。なので特になにも対策せずにいるとあっという間にハッキングされてしまう。
そこでVPNさんの出番というわけだ。VPNは企業でも使用している仕組みなので非常に安全なのだ。
自宅ネットワークに外部から接続できると何がうれしいのか
自宅のネットワークに接続できると何が嬉しいかという点について紹介しよう。
自宅ネットワークに接続できて嬉しい人というのは限られており、自宅のネットワーク環境がある程度構築されている人が対象となる。例えば以下の環境を持っている人だ。
- 自宅にサーバーを持っている人(ファイルサーバーとか)
- リモートデスクトップできる端末を持っている人
上記当てはまらない人はあまり外部からネットワーク接続できてもメリットは特に無いだろう。外に居ても自宅パソコンにつなげて作業したり、僕のようにブログを書く人であればいつでも写真が貯蔵されているファイルサーバーなどにアクセスしたいだろう。そうした人にとっては便利なのだ。
ファイルサーバーなどはクラウドストレージがあるのでこのためだけにわざわざ自宅に接続する人もそうは居ないかもしれないかもしれないので、これだけの理由で外からの接続環境を構築する人もそう居ないかもしれないのだが、そこはひとまず置いておくことにする。
VPNがあればどこでも書斎になる
VPN接続を使用して具体的に以下の端末やサーバーが利用できるようになる。
<VPNで出来ることの一例>
- ファイルサーバーの利用
- Windows端末にRDP接続
- 自宅サーバーのメンテナンス
これらができる事により自宅と同等の作業環境が外出先に構築出来てしまうので、まさに何処でも書斎なのだ。
僕は結婚して2DKに住んでいるので自分の書斎というものが持てないし、家だと集中出来ない機能が備わっているのでカフェなどで作業したので何処でも書斎は夢の環境なのだ。
自宅に書斎が無いという方はVPNを利用して何処でも書斎を実現するのもおすすめだ。
ファイルサーバーの利用
僕はブログをやっているので良くカフェなどにノートPCを持ち込んで作業していることが多くある。自宅だと集中できない質なのだ。そこで、ファイルサーバーに入れたファイルを取り出したいという場合が多くある。
そんな時にスマホやPCから自宅ネットワークにVPN接続して画像ファイルなどの保存や取得を行う。
これが非常に便利で今までスマホで撮った写真をPCに取り込む際に一々USB接続して取り込むということをやっていたのだけれども、ファイルサーバーを使用することで共有フォルダにいれてやることで簡単な共有が実現できるようになった。
また、今まで撮りためたデータの取得もできるのでデータが無いことによる作業中断ということがなくなったので作業時間の大幅な効率化につながっている。
自宅の端末にリモートデスクトップ接続
リモートデスクトップ接続を使用すると遠隔のPCに接続してそのPC上で作業することができる仕組みのことだ。
自宅外からVPN接続して家のPCに接続して作業している時の図
VPNを使用すると自宅PC※に接続して作業が可能となったので、いつでも何処でもどんな端末からでも家のWindowsPCを使用して作業できるようになった。
大切なデータを外に持ち出せない場合にも便利だし、自宅デスクトップPCをメインマシンとして設定を完璧にしている人にとってはいつでも何処でもその環境が使用できるので、わざわざ外出用PCの設定をしなくてもすむというわけだ。
また、リモートデスクトップ接続はタブレット端末からもできるため例えばプログラムの勉強をしたいという人でもタブレットだけ持ち歩けばWindowsPC上で開発がすることが可能となるのだ。わざわざSurfaceなどの高額ノートPCを買わなくて住むし、勉強意欲が高まった時に簡単に使用できるので便利なのだ。
自宅サーバーのメンテナンス
あとは自宅にサーバーも持っているので、その環境のメンテナンスを実施するのに使用している。
ちょっとしたサーバーのメンテナンスや思いついた設定の変更など、すこしだけ触りたいのに家の外から接続できないのでは使い勝手が悪い。
そこで、VPNで外から接続できるようにすれば便利というわけだ。
VPNはどうやって利用するのか?
VPNの便利さが分かったところで、では一体どうやってVPN環境を構築すれば良いのだ?ということになるだろう。パターンは次の2点通りある。
- VPN対応ルーターを使用する
- VPNサーバーを自前で立ち上げる
簡単なのは1番の方法で値段は張るが一般的な方法だ。通常のルーターよりも少々値が張るがこちらが一般的で、自分でVPNサーバーを立ち上げる人などそう居ない。
VPN対応ルーターを使用する
VPN環境の構築は、VPN対応ルーターを購入して設定することが一般的だ。
例えばTP-Link社のArcher AX20というルーターが探した中では比較的安価で購入できる。
またPCで有名なASUSのRT-AX56Uとうのもあるぞ。高速のWi-Fi6という最新規格も搭載しているのでテレワークで頻繁に自宅ネットワークを利用する人にもおすすめだ。
やはり通常のVPNなしの無線Wi-Fiルーターと比べると多少高額なのだが、それに見合った性能があるのでおすすめだ。
VPNサーバーを自前で立ち上げる
実はVPNサーバーは自分で立ち上げることも可能なのだ。
このメリットは高額なVPN対応ルーターが不要という点にある。ただし、それなりの知識が必要になってくるため、IT関連の技術者か学生が勉強のために構築するのは良いが一般の人にはおすすめ出来ない方法だ。
ちなみに、僕はRapsberry Piという格安PCを持っていたのでそちらに構築した。(ただし、全て最初から揃えようと思ったらそれなりの値段するので、VPN対応ルーター買ったほうが良いだろう)
構築は色々と面倒であるが、自分で構築してVPN接続ができた時は感動ものであるし、勉強にもなる。そして何よりカッコいい。
最後にまとめ
VPNが利用できるようになると遠隔地から自宅ネットワークに接続できて、ネットワーク上のサーバーや端末にアクセス可能となり、外出先にいても自宅と変わらない作業環境を手に入れることが可能となる。まさに何処でも書斎だ。
今や高速ネットワークが普及しており、いつでも何処でもネットワークに接続して快適に作業できるようになった。そうした時代の新しい働き方としてノマドワーキングがあるのだが、そうした働き方にVPNはまさにうってつけだろう。
以上