駒形どぜう本店で味わう、江戸の風情溢れるどぜう鍋の魅力

駒形どぜう本店で味わう、江戸の風情溢れるどぜう鍋の魅力

江戸の庶民の味どぜう鍋。中々食べさせてくれる店が少ない伝統の味。そんなどぜう鍋を食べさせてくれる、老舗「駒形どぜう」本店に行ってきたので紹介しようと思う。

東京に来て江戸の文化に触れたい、そういう人に是非おすすめの名店なので旅行で訪れた際は是非行ってみることをオススメしたい。

「駒形どぜう」本店にて柳川鍋を食す

今回は兼ねてより食してみたいと思っていた「どぜう」鍋を食べるべく、せっかくならばと浅草にある200余年の老舗「駒形どぜう」本店に行ってみた。

どぜうは江戸庶民の味で、200年続く伝統の味とあっては期待せずにはいられない。どうやら予約はNGととのことでお店に直接乗り込むことにした。

入るには待ち時間は必須

予約NGとのことなので直接お店に行ったのだがやはり名店、すでに人が店先で順番待ちしている状況だった。

空腹で行ったため思わぬ待ち時間に、空腹でお腹と背中がくっつきそうになった。そう簡単には老舗の味は体験できないというわけだ。

駒形どぜうの外観

検討している人は待ち時間を考慮して計画を立てることをオススメする。

店内は江戸風情を感じる入れ込み座敷

過酷な待ち時間を耐え忍びいざ入店するとまず目に入るのが入れ込み座敷と呼ばれる、創業依頼の江戸情緒そのままの店内。

駒形どぜうの店内

天井が高く、思わぬ広い空間にテンションが上がる。これは期待できそうだ。

ちなみに2階と地下はテーブル席でどこに通されるかは運次第。1階に通されれば当たりである。やはり江戸文化を味わうには切り込み座敷が必須だろう。今回は幸運にも1階を引き当てた。

座席は座布団に座るスタイル。床にはテーブルとして板が置いてあるのでそれを利用する。珍しいスタイルだ。このようなテーブルは見たことがあるだろうか?いや、ない。

駒形どぜうの店内2
駒形どぜうの店内3

床に座ると天井が更に高く感じられ日本家屋なのに圧倒的な開放感が感じられる。不思議空間である。恐るべし江戸文化。

駒形どぜうのメニュー

席に付くと今度は注文だ。メニューを見てみる。

駒形どぜうのメニュー

お目当てのどぜう鍋は2,050円。どぜう料理といえばやはり柳川鍋2,200円も欠かせない。この2つはマストで注文したい所。

ちなみに筆者はこの時どぜう初体験だが、知識としてはアニメ「おいしんぼ」という食通のバイブルとも言うべきアニメで予習は済ませてある。

気になる人は美味しんぼ第52話「ぼけとつっこみ」を見て欲しい。柳川鍋が食べたく鳴ること請け合いだ。

話は逸れたが、お酒なども各種揃っている。

駒形どぜうのドリンクメニュー

まずは日本酒で乾杯

注文を済ませるとお皿などが準備される。

駒形どぜうのテーブル

これはどぜう鍋の薬味のネギとごぼう。あと割り下だ。この薬味がどぜう鍋には欠かせない薬味だそうだ。一体どんな味なのだろうか。期待が高まる。

どぜう鍋の薬味と割り下

待ってる間に、なにはともあれ日本酒で乾杯。やはり老舗料理と言えば日本酒だろう。この日本酒が五臓六腑に染み渡る。

お酒で乾杯

酒のつまみにお新香を注文。

たくあん、柴漬け、カブの漬物にきゅうりのぬか漬けとそうそうたる顔ぶれ。これはまずいわけがない。

お新香

絶品どぜう鍋と柳川鍋に舌鼓

さてお待ちかねのどぜう鍋が着丼。炭火のコンロを使用した鍋にぎっしりとふっくら太めのどじょうが敷き詰められている。

どぜう鍋

見た目は少々グロテスクだが、グロテスクなものこそ旨いと相場は決まっている。匂いは甘い香りが何とも食欲を掻き立てる。

こんな感じでネギをたっぷりと入れる。ネギの切り方も完璧だ。

どぜう鍋Withネギ

横から見るとこんな感じ。

ドゼウ鍋Withネギ2

そしてこれが柳川鍋。どじょうとごぼうを卵でとじた鍋。

柳川鍋

どぜう鍋にもごぼうをたんまりと入れて食べる。

どぜう鍋と柳川鍋

どぜう鍋と柳川鍋を実食した感想

どぜう鍋は熱々で甘い割り下の味、意外と泥臭く無く、あっさりした味わい。熱々さが酒のつまみに最高だった。

美味しんぼでは大した味じゃないという説明だったが、個人的には結構好きな味。ごぼうのあっさりした味が意外にもどじょうにマッチしていて絶品だ。

続いて柳川鍋。コクのある卵とあっさりしたどじょうとごぼうが互いに引き立てあって、何とも優しい味なのだ。これまた旨い。

個人的にはお酒も進むので定期的に食べに来たい味であった。風情もあるし江戸の情緒というものが感じられるようであった。さすが200年も続く老舗の味である。

簡単であるが私の実食レポートは以上だ。

「駒形どぜう」本店について

「駒形どぜう」の詳細についても紹介しておく。

創業から200余年という長い歴史があるどぜうの専門店。今なお変わらぬ庶民の味として、東京は浅草に本店を構え、観光客に大人気のスポットなのである。

駒形どぜうの暖簾

店の場所は東京メトロ銀座線 浅草駅より徒歩5分ほどとアクセスし易い立地にある。

詳細情報は下記の通り。

【詳細情報】
営業時間:11:00〜20:30
住所:〒111-0043 東京都台東区駒形1丁目7−12
アクセス:東京メトロ銀座線 浅草駅 2出口より徒歩5分
     都営地下鉄大江戸線 蔵前駅 A6出口より徒歩5分

公式HP:https://www.dozeu.com/asakusa/

以上、最後まで読んでいただき感謝