Chat-GPTの登場で世の中空前のAIブームである。そこで私もこの波に乗らない訳にはいかない、というわけでChat-GPTについて有料プランに加入して公私共にガッツリと活用してみて分かったことを共有していく。
世間ではChat-GPTの登場で今後プログラマなど無くなるだろうと言われれているが本当にそうなのだろうか?私がこの2ヶ月間プログラミングなどに活用して得た結論を最初に述べよう。
結論から先に述べるとプログラマは無くなりはしないが、AIを如何に効率的に活用できるかが今後必要になると私は考える。
目次
Chat-GPTによるプログラミングは可能だが素人じゃ無理
そもそも、Chat-GPTを使用すればプログラミングが自動で書けるのでプログラマーは不要となる。と思われている方が多いと思う。しかし、私はそうは思わない。
「実際にプログラムを書いてもらった経験がある。素人の私でもプログラムが書けたぞ!?やっぱり今後プログラマは不要になる!!」
と顔を真っ赤にして反論してきそうだが、本当にそうだろうか?私は疑問に思う。そういう人は本当にガッツリとプログラムを書いたのだろうか?おそらく大抵はSNSやメディアの情報を鵜呑みにしたか、ちょっとしたプログラムを書いた程度だろう。そんなんで本当に分かるのだろうか?
ちょっとしたプログラムの域を超えたプログラムでそれなりのものを作って見なくては分からないと思う。私は実際にChat-GPTを活用してこのWordPressのオリジナルテーマの作成やGoogle App Scriptによる家計簿管理アプリ(自家用)を作成した経験から、プログラムは書けるが素人じゃプロのプログラマの代わりは無理だと確信した。
Chat-GPT活用プログラミングは素人じゃ無理な理由
素人では無理だと思う理由としては沢山あると思うが主に以下2点だと思う。
- 作成されたプログラムが正解か分からないから
- AIへ正確な命令が書けないから
作成されたプログラムが正解か分からないから
Chat-GPTに依頼すると簡単な命令でしっかりしているプログラムを書いてくれる。大抵は良くできていて関心するのだが中には不十分なものもある。
例えば今回私はWordPressの記事に自動で目次作成するプログラムをChat-GPTに相談しながら作成したのだが以下のような誤りがあった。
この際出力されたコードを動かしてみると出力が上手く出なかった。デバッグをしてみると一部処理が上手く動作していないということが分かった。
結局は動作を地道なデバッグ(誤り箇所の特定作業)により調査して、問題箇所を修正→動作確認ということをやっている。このように現状はちょっとしたプログラムも誤りを混じりこませてしまうので何も考えずにプログラムするということができない。
つまり、正解がある程度予測できないとまともなプログラミングなんてできない。これが実際の開発現場だと数千〜数万規模のコードになってくると全てを任せるなんてことはとてもじゃないが怖くてできない。
AIへ正確な命令が書けないから
正確に命令を伝えるのは至難の技だ。プロの現場ではプログラムを設計に落とし込み、プログラムするためにある程度抽象的なことを定義してから開発する。だが100%完璧とはいかない。プログラムが書けるレベルで事細かに設計なんてとてもじゃないが時間がかかるので無理。
結局AIにプログラムを命令する際も人間が言語化して命令しなければならないため、内容を正確にAIに伝えるのは手間だし難しいのだ。私もプログラム作成を命令しても作りたいものが100%で伝えきれないので何度もやり直ししながら作った。AI使わない方が早かったんじゃないか?ということを嫌というほど経験した。
また、プログラミングというのは必ずしも処理が上手くいけば良いというだけでなく、性能やセキュリティ、予算などなど考慮して作らなければならないし、後々の運用や保守を考慮する必要がある。
そもそも何をどうやって作るのか?などと行ったことを調査・検討した上で設計→プログラミング→テスト…というようにただプログラムを書けば良いだけでなく色々なことを考慮しなければならない。設計が一番難しい所なのでそれがAIでできない内はプログラマーというのは無くならない。
Chat-GPTで終わるのはプログラマよりプログラミングスクール
Chat-GPTでプログラマの仕事は無くならないとは思うが、プログラミングスクールの仕事は無くなると思う。なぜならば、スクールで教えるような基本的なプログラム程度ならAIが教えてくれるからだ。
プログラム勉強をやろうと思った際に一番の問題は、動かすまでである。本を読んだり、ネットの情報を見ても良く分からないので仕方なしにスクールに通う。しかし、AIに動くものを作ってもらいながら学べばよくなる。
AIと勉強する際は、まずは動く環境、動くプログラムをAIに質問して教えてもらう。そしてプログラムを実際に動かしてみる。百聞は一見にしかずで、動くもの見ながら少しづつ修正して動かしながら学んでいけば教材など不要だということに気づくだろう。しかも教材見るより何か作ってしまえば非常に楽しいのだ、つまらないスクールなんかに一々数十万なんて馬鹿らしくて払ってられなくなるというわけだ。
こうしてプログラミングスクール需要は衰退して無くなっていと思う。そもそももう既に終わってるかもしれないが。
Chat-GPTの強みは0→1をすること
Chat-GPTはちょっとしたプログラムや勉強には向いているが、実はアプリ作成する際の最初の一歩の部分のプログラム作成に向いている。要は0→1にすることが得意。
プログラミングをかじった事ある人は経験があるかもしれないが、せっかく学んだプログラムを使用して何か便利なアプリを作ってみたいと思うものだ。しかし、まっさらな更地に何かを作ろうと思ったら何をすればよいか分からなくなり、苦しいのでそのうち考えることをやめる。終いにはめんどくさくなって辞めてしまう。
Chat-GPTを使用すればとりあえず最初の骨組みを作ってもらえるので、そこから肉付けしながらプログラムを構築していけば良い。こんな感じでプログラムのハードルが激しく下がるので今後は様々なサービスやアプリが加速度的に生まれてくることと思う。小学生スーパープログラマーとかそのうちそこらかしこで爆誕することを今のうちに予言しておく。
Chat-GPTによるプログラム開発まとめ
Chat-GPT登場によりプログラマの仕事が無くなることは無いし、プログラミングスクールも無くなり良い世の中になりそうだということを述べた。
とは言え世の中の人は今後プログラマは消滅するものと思うので益々人手不足が加速してくることだろう。ただし、これは逆にチャンスである。今後はAI活用によりプログラム作成が加速化してくるのでより活性化してくると思う。
AI活用でプログラミングの敷居は下がるのだ、興味ある人はとりあえずAIを活用したプログラミングを学ぶべきだし、エンジニアなら何か作ってみることが大事だ。
ただ、結局こうは言ってもやるやつはやるだろうし、やらないやつはやらない。
最後まで読んでくれて感謝