飯田橋で飲もうと思ったら神楽坂が有名だが、そこから徒歩圏内でビルの裏側にひっそりとある渋いお店が大衆割烹三州屋。
私は激渋で美味しい昔ながらのお店で飲むのが好きなのだが、そんな私のツボにどストレートにハマった奇跡のお店が三州屋である。
三州屋というのは1942年(昭和17年)に蒲田で創業したのが起こりで、そこから暖簾分けしたお店が東京各地にあるお店。最近では日本ハムファイターズの本拠地エスコンフィールドに出店もしている実は凄い系列のお店なのだ。
今回はこの大衆割烹三州屋に行ってきたのでその魅力を紹介しようと思う。飯田橋で渋い居酒屋を探している人は是非参考にしてもらいたい。
飯田橋三州屋に行ってみた
前置きはこの辺にして大衆割烹三州屋 飯田橋店に行ってきたので紹介する。
まず入店する際にくぐる暖簾。三州屋は老舗たる風格を匂わせる渋い暖簾となっている。
暖簾はThe居酒屋という感じのオーソドックスなロングスタイル。入る際は右手でさっと避けてくぐるのが粋なっくぐり方である。この辺からもうテンションが上がっていくのはさすがと言わざる負えないだろう。
暖簾を見るとラーメンズのコントを思い出すのは私だけではないだろう。以下にリンクを貼っておくので未履修の人は是非見てもらいたい▼
守りたい!昭和レトロな店内の雰囲気
さて、話はそれたがいざ入店。
入店するとそこには仕切りの無い昭和スタイルを今に残すノスタルジックな店内が広がる▼
入って左側がカウンター席、4,5人くらい座れるサイズ。右側がテーブル、4人2組くらいが座れる▼
そして、奥側右がテーブル席で5人くらい座れるテーブルが2つある。宴会も執り行うことが可能だ。お座敷の座布団が渋くて良い感じ。う〜む、日本の居酒屋というのはかくあるべきと思わせてくれる。
メニューは壁に張ってあり、そこから選んで注文するスタイル。各テーブルにメニューなんて邪魔なものはおいていない。正にエコである。
それにしても店内は寅さんの撮影でも使われていそうな、そんなイメージの店内だ。ちなみに、私は寅さんが甥っ子の満男をどじょう屋に連れて行ってお酒の飲み方を教えるシーンが好きである。
「第42作 男はつらいよ ぼくの伯父さん」は全日本人必見の名作映画だ。まさかまだ見てない人はいないと思うが、一応リンクを貼っておく。
これが本物の味!?実力派日本の伝統料理
続いて料理を紹介する。三州屋の料理は巷にあふれる子供だましの料理は一切無いプロの料理である。
三州屋と言ったらまずはこれを頼まないのはトーシロウ(素人)と言っても過言ではない。そう、鳥豆腐である。
三州屋名物 鳥豆腐▼
味付けはシンプルにかつお節の出汁に醤油・みりん・酒のさっぱりな味付け、鳥の出汁が効いてて意外にも奥深い。全く臭みが無いのは出汁の取り方が申し分ない証拠だろう。
だてに本店で修行を積み暖簾分けした店というだけはある。そんじょそこらの店では出せない味に正に脱帽ものである。これなら美食家の海原雄山も納得の味ではなかろうか?正に本物の日本の伝統料理。
そして三州屋といったら刺し身は外せない。特に飯田橋店は刺し身が分厚くて旨いのは当然として、盛り付けのセンスが半端ない。
刺し身の盛り付けが美しい▼
こんなレベルの高い刺し身は都内の大衆店では中々お目にかかれる代物ではない。刺し好きの私としては心の中でスタンディングオーベーションである。
そして私が最もこの店で感動したのがこの漬物(おしんこ)▼
どうだろうか?この色とりどり。先程まで土に埋まっていたのではないか?と思われるほど艷やかな根菜、キレイに発色したなすにきゅうり。中々に丁寧な仕事を伺わせる。辛子がついているのもまた良い。酒が進む。
私はかねてから漬物はその店のレベルが現れるメニューだと考えている。適当な業務スーパーで売ってる柴漬けを出すような店に良い店は無いし、逆に漬物が美味しい店は例外なく旨い店なのだ。
その店で行くと三州屋は最強レベルの店ということがわかる。
その他の料理も紹介しよう。
なめこおろし▼
持たれた胃にさっぱりとした大根おろしとなめこのぬるっとした食感が癖になる一品。優しいお味で口直しにピッタリだ。
にしんのてりやき▼
最近お魚の煮物たべてるだろうか?居酒屋に行くとついつい唐揚げ、焼き鳥…と肉料理ばかりでマンネ気味だが、魚の煮込み料理も酒のあてにはもってこいのつまみである。
三州屋の煮込み料理は味付け抜群なので、こうした料理は絶対に押さえておきたい一品だ。
ちなみに、ご飯を注文して定食にしている人も見かけた。ご飯を食べるだけの利用もOKのようだ。定食屋が減っている昨今では貴重なお店だ。
大衆割烹 三州屋 飯田橋店の詳細情報
最後に詳細情報について載せておこう。気になる人は是非参考にしてもらいたい。
場所は飯田橋駅C1出口から出て徒歩2分という立地にある。立地が良さそうだが道路を挟んだビル群にひっそりと多々づんでいるためひっそりとしている。
この辺のお店の特徴としては個人的に思うのは、少し行けば神楽坂があるのにわざわざ、そうした繁華街から絶妙な距離感を保っているお店は隠れ名店が多い印象がある。
私はは3年弱この辺に住んでいたのでそれが、この考えは間違っていないと思う。是非隠れ名店を探してもらいたい。
<営業時間>
[月~土]
11:00~14:00 17:00~22:30(L.O.22:00)
[定休日]
日曜日、祝日
<アクセス>
JR飯田橋駅東口/地下鉄各線飯田橋駅c1出口より徒歩2分
<その他>
電子マネー、クレカ不可
貸し切り不可
以上、最後まで読んでいただき感謝