ついに、MacBook Airの新型(2018年モデル)が登場した。デザインは今まで同様シンプルなアルミ削り出しボディー、最高にカッコイイ。値段もMacBookやMacBook Proと比べると比較的リーズナブルだ。
比較的高額なMacBookシリーズの中でも手が出しやすくエントリーモデルとしても最高の端末だろう。この端末を待ち望んでいた人も多いのではなかろうか?
そこで、今回は、新型MacBook Airと私の大好きなThinkPadの最新モデルX280※を比較して見ることにした。購入を検討している人は参考にしていただきたい。
※ThinkPad Xシリーズとは
ThinkPad Xシリーズとは、モバイル性に特化したビジネスノートPCだ。ノートPCでありながら、強靭な耐久力とノートPC最高峰の使い勝手のキーボードを実現している。
デザインもシンプルでブラックの外観はさながらPC界の黒船。デザイン性の良さから今まで様々な映画やドラマなどで使われてきた実績がある。今なお世代を超えたファンが多く、Windows PCの代表格と言っても過言ではないだろう、、、と私個人は考えている。
ちなみに私が使用しているのは最新モデルのX280より6世代前のX220を使用している。このPCのもう一つの利点は素人でも簡単に分解、パーツ交換ができる保守性の高さなのだが、私の端末はディスプレイ、メモリ、CPUファン、キーボードを交換して今でも現役バリバリで使用している。
MacBookについてはあまりにも有名なため説明を割愛させていただく。
目次
新MacBook AirとThinkPad X280との比較
さて、本題に入る。まずは私がまとめた比較表でMacBookとThinkPadを見くらべてみていただきたい。できるだけ同じスペックとなる構成で比較表を作ってみた。
項目 | 新型 MacBook Air | ThinkPad X280 |
重量 | 1.25kg | 1.13kg |
厚さ | 15.6mm | 17.4mm |
CPU | Intel Core i5(第8世代) 1.6GHz | Intel Core i5(第8世代) 1.6GHz |
メモリ | 8GB(LP DDR3) | 8GB(DDR4) |
SSD | 128GB | 128GB |
ディスプレイ | 13インチ(LEDバックライトディスプレイ、2,560 x 1,600ピクセル標準解像度) | 12.5インチ(HD液晶 (1366×768 200nits) 光沢なし) |
OS | Mac OS | Windows 10 |
値段 | 134,899円 | 129,276円 ※公式サイト価格 |
表を見くらべていただくと、スペックの違いがほぼ変わらない構成であることがお分かりいただけるだろう。
この表でまず見比べていただきたいのが、重量と厚さについてだ。MacBook Airの方が薄いのに重量が1kgほどThinkPadより重い。
これはMacBookの特徴の1つであるアルミの削り出しボディーによるためだろうが、持ち歩くにはかなりの違いが出てくるだろう。モビリティの面に関して言えばThinkPadが優れているということがわかる。
メモリの容量については、規格が微妙に違っている。ただ、調べてみたところ規格による速度の違いは体感で分からないほどの誤差であるという情報もあるためここでは特に言及しないことにした。
ディスプレイについてはどうだろうか。やはりメディア系に強いApple製品だけあって、MacBookのディスプレイは高解像度のものを使用している。ちなみに光沢の液晶だ。
一方ThinkPadは解像度こそ無いが、非光沢液晶を採用しており、長時間のPC作業でも目が疲れないように設計されている。
最後に、値段について比較してみるとMacBookの方が5000円ほど高いのだが誤差の範囲であるため優劣はつけ難い。
特徴的なトラックパッドとトラックポイント
MacBookは言わずと知れた、トラックパッドが実装されている。このトラックパッドが曲者で非常に使い勝手がよく直感的な作業が得意だ。ブラウジング、写真の編集、動画編集などに威力を発揮するだろう。
一方、ThinkPadにはトラックポイント(通称赤ポチ)というものがついている。この赤ポチが慣れると非常に便利で、キーボードを入力する際の基本のホームポジションを崩さずにPC操作が可能だ。MacBookのトラックパッドほど多機能ではないが、この赤ポチによりPC作業効率化に寄与している。
どちらも使い勝手が良いのだが、トラックパッドは狭い場所で使用すると肘が隣に干渉してしまう。電車の中でPCを使用することはほとんど無いと思うが、トラックポイントならばこうした場面でも隣の人に迷惑がかからずに快適に作業ができる。
MacBook のキーボードは微妙、ThinkPadのキーボードは至高
少し前までは、MacBookも革新的なアイソレーションキーボードによりかなりの快適な打鍵感を実現していたのだが薄さを追求するあまり最近のキーボードはどーもペラペラで打ちづらくなってしまった。慣れれば問題ないのだろうが、店頭で触ってみても微妙なキーボードだと思わざるをえなかった。
一方ThinkPadはノートPC最強のキーボードを有しており、タイピングの心地よさは群を抜いてよい。ThinkPadも時代の流れを汲み伝統の7段配列キーボードを辞めてしまってから微妙になったと思ったのだが、今のキーボードも中々タイピングがしやすく、文字を打つのが楽しくなる。
キーボードのできに関してはThinkPadに軍配が上がる。
結論:勉強・仕事ならThinkPad、プライベートならMacBook
以上の結果から、MacBookは写真や動画などグラフィカルな用途の使用に特化していることがわかる。また、今回は言及しなかったがスピーカーの音質も素晴らしく音楽鑑賞、映画鑑賞もこれ一台でマルチにこなせるのだ。OSも仕事で使用するWindows PCと違うため仕事を忘れるという意味でもグッドな端末と言えよう。
ThinkPadについては、非光沢の液晶や重量などなど、外に持ち出してガンガン使用するビジネス向けに特化した端末だ。長時間見ていても疲れない非光沢な液晶と打ちやすいキーボードも有しており、ビジネス最強のマシーンなのだ。
ちなみに、プログラミングをする場合もThinkPadが個人的にはおすすめだと考えている。最近はIT業界でもMacBookが何やら流行っているようだがはっきり言ってWindows端末の方が開発に必要な環境作りは楽だ。
しかも、プログラミングというのは長時間作業のため、疲れない液晶と打ちやすいキーボードが重要となってくる。そのため、プログラミングをやるならカッコつけてMacBookを買うのではなく素直にWindowsマシーンを使用するのが近道だろう。(玄人はこの限りではない)
結局はMacBook Airを買うかThinkPad X280を買うかは好みの問題
そうはいっても、別にMacBookがビジネス的な用途で使用できないわけでもなく、ThinkPadがグラフィカルなことができないということは別に無い。最後は好みの問題だ。
今は端末のスペックが向上しているため正直何を使ってもそれなりに作業はできてしまうのだ。PCを選ぶ際、ごちゃごちゃしていてよく分からないことも多いだろう。最後はデザイン、キーボード、OSの違いで気に入ったものをチョイスすれば良い。
ちなみに私はMacBookもThinkPadも好きなので旧モデルだがどとらも所有している。
以上