ついに私も電動昇降デスクを手に入れた。せっかくなので鬼目ナット化加工を施した。
鬼目ナット加工するのに必要なアイテムと道具、加工手順を写真多めで紹介しようと思う。また、今回行った施工では失敗してしまったのだが、失敗の注意点についても述べたいと思う。
私の体験を反面教師にして是非最高の電動昇降デスクの組み立てを行って欲しい。
ちなみに私が今回組み立てたのはFLEXISPOT EF1Bという小さめのタイプだ。大きいタイプのE7など組み立てる場合はネジの本数などが違ってくるので注意されたし。適宜自分のものに読み替えて対応してもらいたい。
また、天板はFLEXISPOT純正のものを使用しているので予め穴が開いている。ただ、鬼目ナットを埋め込む際には既存の穴にを拡張する工事を行っている。
目次
デスク天板の鬼目ナット加工と失敗について
鬼目ナット加工をするメリットは引っ越しの際などでデスクをバラす場合に、分解・組み立てが楽にできるようになるというメリットがある。
デフォルトでは先端が尖ったネジで直接天板に穴を開けて固定するのだが、ネジをねじ込む穴を鬼目ナットという金具で作ることで天板にネジ穴を作るという仕組みだ。
デスク天板の鬼目ナット加工
さて、私が今回実施した電動昇降デスクの鬼目ナット加工は下記の通り。FLEXISPOTを固定する箇所にネジ穴が出来ていることがわかるだろうか?
素人仕事にしては天板が変に割れる事無く、鬼目ナット埋め込みに成功している。
近くでみるとこんな感じで埋め込んでいる。
ここにこんな感じで足を取り付けるのだ。下記画像スイッチ用のアダプターを吊り下げるパーツの取り付け忘れてしまった状態なのだが、簡単に足の取り外しができて事なきを得たということがあった。
鬼目ナット加工の失敗
私の失敗としてはスイッチの固定も鬼目ナット加工をしてみたものの、FLEXISPOT本体とスイッチを固定するネジの大きさが違うため、せっかくつけた鬼目ナットが利用できなかったことだ。
下記の図のように鬼目ナットで取り付けるネジがスイッチを固定するネジをつける穴に入らなかった。
このため結局は天板に直接点ける方法で対応したが鬼目ナット化したかった。この辺は読み進める際に注意して欲しい。
スイッチは他とは別の対応が必要そうだ。
デスク天板の鬼目ナット加工に必要なもの
私の加工内容について確認した所で具体的に必要なアイテムを紹介する。
必要なパーツ
必要なパーツは以下。
- 鬼目ナット M5 x 13 10個
- ネジ M5 x 20 10個
- 木工用ボンド
これだけである。
必要な工具
必要な工具は以下。
- 電動ドライバ
- 木工用ドリル4mm(下穴用)
- 木工用ドリル8mm(鬼目ナット埋め込み用)
- テープ(マスキングテープかセロハンテープ)
- 木工用ボンド
- 鉛筆(穴あけ位置メモ用)
電動ドライバーについては私は近所のホームセンターで借りた。意外と貸出しているホームセンターがあるので持ってない人にはオススメだ。クーポン利用で2泊3日で150円でレンタルした。
ただドリルヘッドは貸出して無かったため追加購入した。ちなみに、ドリルは貫通させて穴を開ける用とそうでない物がある。
下記の先端が三角形みたいな形状になっているものはそうでないタイプで、前に力を入れないとドリルが入ってこないようになっている。貫通タイプは勝手に先に進んでいくらしい。
今回の加工では貫通させたくないので、上記のものを使用した。
電動昇降デスクの鬼目ナット加工手順
さて、では続いて鬼目ナット加工手順について紹介する。
手順としては以下3ステップで行う。
- FLEXISPOTの足組み立て
- 穴あけ位置の決定とマーキング
- 穴あけ
- 鬼目ナット埋め込み
FLEXISPOTの足組み立て
説明書に沿って組み立てを行っていく。
取り敢えず箱からパーツを取り出す。
説明書に沿って組み上げる。
はい、完成。穴あけ位置を決めるだけなので重い足は後でくっつけても良いみたいなのだが、私は説明書に沿ってやったため足はそのままくっつけた形とした。
天板に乗せる際は一苦労だったので、2人で作業するかパワー手袋など用意すると捗ると思う。こんな感じの奴。
私は使用しなかったが、腰を痛めないよに最新の注意を払って対応した。
穴あけ位置の決定とマーキング
穴あけ位置を決めていく。調整の際は中央のネジは緩めておき、足幅の長さを変えられる状態にしておくことがポイントだ。
こうすることで、足幅を動かしながら調整できるのだ。
配置場所はメジャーなど使用して曲がらないように調整しながら測って調整する。私の場合は端から4cmくらいの位置となるよう調整している。
位置の微調整が終わったら穴を開ける位置に印を付ける。
ネジ入れる穴が意外と深いのでシャーペンで真を長く出してマーキングすると下まで届いていい感じにマーキングできる。
こんな感じでグリグリとする。
マーキング箇所は以下の箇所。ちなみに、FLEXISPOT純正天板は真ん中の2つ意外は予め穴が開いているので楽だ。
穴あけ
いよいよ穴あけだ。まず4mmのドリルを用いて下穴を作る。下穴は最終的なサイズ8mmを開けやすくための下準備だ。
ドリルの先端には穴を開けすぎて貫通することを防止するためにテープを貼り付けて目印にしておく。
鬼目ナットの長さくらいの所にテープを巻いている。セロハンテープしか持ち合わせが無かったのだが、できれば色が付いたテープが良いだろう。
ちなみに電動ドライバはドリルモードにして使用すること。
実際に穴を開けてみる。なんだかアリの巣みたいになった。
掃除機で吸い取るとこんな感じ。穴が開いていることが分かる。
こんな感じでマーキングした箇所全てに穴を開けていく。
続いて8mmの本穴を開けていく。同じく鬼目ナットと同じ長さの位置にテープを貼って、同じ要領で穴を開けていく。
穴が規程の長さに達しているかは、こんな感じで鬼目ナットサイズの位置にマークした棒を用いるとわかりやすい。
下記は申込し穴を開ける必要がある。
穴を全て開けたら完了だ。冒頭でも述べたが今回はスイッチを取り付ける位置(ドライバがある辺り)は失敗した穴なので注意されたし。
鬼目ナット埋め込み
最後に鬼目ナットを埋め込んでいく。
埋め込みの際は木工用ボンドを利用すると頑丈に埋め込むことが可能となる。
こんな感じでボンドをつける。
そしてねじ込む。ボンドをつけすぎたのかはみ出てしまったので、拭き取る。
きれいに埋め込むことができた。
しかし、気づいてしまったが穴に予めボンドを入れた方がはみ出す事もなく調子が良かったので、この手法の方がオススメだ。
こんな感じで全て埋め込んだら今回の施工は完了だ。
ただ、下記画像の3箇所のみ余計だった。
最後は予め用意したM5x20のネジで組み立てれば完成である。
以上で天板の鬼目ナット化は完了だ。FLEXISPOTは足が半端じゃなく重いので意外と体力を使ったが、プラモデルを組み立てるみたいで中々楽しくできた。
さいごに
やはり自分で苦労して組み立てると愛着が湧く。特に今回はマニュアルから外れたカスタマイズなので尚更である。
鬼目ナット加工は必ずしもやる必要が無いとは思うものの、長く尽きあうという前提であれば必ずやった方が良いカスタマイズの一つだと思う。
ちなみに、カスタマイズと言えば足にキャスターをつけるのもオススメである。
FLEXISPOTはとにかく重量が重いのでキャスターを点けることで移動が楽になるのである。作ったあとでも工夫すればつけることが可能だができれば最初の段階で取り付けてしまおう。
以上、最後まで読んで頂き感謝