2019/5/29レノボ・ジャパンから13.3型のノートPCである「ThinkBook 13s」が発売された。
「Think」と名前を冠しているが伝統のトラックポイント(通称赤ポチ)が無いThinkPadの劣化版のような端末のようだ。値段は安くサイズもそこそこ持ち運びに便利そうであるが、私がこの端末には余り興味が惹かれなかった。
あくまでも個人利用という観点で興味がそそられない理由について述べていこうと思う。
ThinkBookについて
「ThinkBook 13s」について詳しく見て行こう。スペックは以下の通りだ。
- 値段:8万円〜
- CPU:インテル Core i5-8265U プロセッサー (1.60GHz, 6MB)
(インテル Core i7-8565U プロセッサー (1.80GHz, 8MB))- メモリ:8〜16GB (PC4-19200 DDR4 SODIMM 2400MHz)
- ストレージ:256GB or 512GB SSD
- GPU:CPU内蔵(インテル UHD グラフィックス 620)
(AMD Radeon 540X(CPUがCore i7モデル))- ディスプレイ:13.3″FHD IPS LEDバックライト 光沢なし 1920×1080
- Bluetooth:5.0
- 指紋センサーあり
- Wi-Fi:IEEE 802.11 ac/a/b/g/n ワイヤレスLAN (WiFi準拠)
- 駆動時間:13.1時間(バッテリー急速充電に対応)
- 重量:1.3kg
- ポート:USB3.1 x2、USB typeC、HDMI、イヤホンジャック
特筆すべき点は特に無く普通の端末である。ポート類はビジネスノートを歌っているだけあり、流石に充ポート類は実している。急速充電にも対応しており仕事でガンガン使うにはもってこいだろう。

重量は1.3kgなので、バッテリー類を持ち歩かなければ許容範囲だろうが、重さはずっしりと感じるだろう。ディスプレイは光沢無しを採用しているため長時間の利用でも目が疲れず利用可能なのが嬉しい。
キーボードについてはThe無難といったところだ。どうせならトラックポイントを付けてもいいのだろうがそこはThinkPadとの差別化なのだろうが無いのが残念だ。ただ、ファンクションキーに、Skype通話の受信・終了が行えるキーを備えているのでスカイプ利用の会議では重宝しそうだ。
デザインはThe量産型
「Think」とついているからてっきり黒のPCかと思いきや、シルバーのデザインだ。デザインもどことなくAppleのMacBook Airを彷彿とさせるデザインとなっているが高級感は感じられないデザインだ。

おそらく、MacBookのようなデザインのPCがほしいけどOSはWindowsを使用したいというニーズに答えたということだろうか。こういう何の独自製も無い量産型のデザインには全くもって魅力が感じられないと言わざるを得ない。しかし、不思議と見れば見るほどこれはこれで良いんじゃないかと思えてきた。

ガンダムで例えるなら量産型のザクと言ったイメージだろうか。(MacBookは専用機?隊長機?)そうした魅力がに感じられる。薄型のボディーにシャープなボディー。グレーっぽいシルバーカラーがイカしている。個人的だが量産機という響きには男のロマンを感じる。

個人購入でオススメでない理由
私が考える個人購入におすすめではない理由は以下の2点からだ。
- 重量が重い
- 独自性が無い(特にトラックポイントが無い)
スペック的には申し分無い。(特に私のようなブログ執筆などドキュメント作成がメインの作業においては)。堅牢性の面は分からないが、セキュリティー面に関しても指紋認証といった生体認証を備えているのは良い点だ。
デザイン的にも薄くてシャープな印象でThe量産型感が何となくイカしてる。中々好感が持てる。
全体的に80点ぐらいの出来であるのだがやはり気になるのが、重量とトラックポイントが無いことだ。仕事で仕様する上ではなんら問題なさそうなのだが、プライベートで使用するとなると外出先で作業することが多いため1kgを切らないとあまり欲しいとは思わない。

トラックポイントがない点についても気になる。私は仕事でもThinkPadキーボードを使用するほどトラックポイント付きのキーボードが気に入っている。トラックポイントが欲しいのであれば素直にThinkPadを購入したほうが良いだろう。個人所有するのであれば所有欲を満たしてくれるものであって欲しい所だ。
そもそも、ThinkBookの設計思想はコストパフォーマンスに優れ、会社で従業員にばらまいて使用してもらうことを想定しているから致し方ないのだろう。
結論:ThinkBookは量産型ザク、ThinkPadはシャア専用ザクといったイメージ。

以上